Microsoft Edgeは高速で快適なブラウザエンジン「EdgeHTML」を独自開発し、Windows10の標準ブラウザとして搭載してきましたが、この独自エンジンを捨て、今後はGoogle Chromeと同じChromium互換エンジンを採用すると発表しました。
この理由の1つに「Googleによる意図的なMicrosoft Edgeをパフォーマンスを落とす行為」があったと開発者が話しており、海外で話題になっています。
Googleアプリが突然Chromeだけ早くなる
Microsoft Edge開発チームに元々所属していたJoshaJBさんはEdgeHTMLの開発をやめた理由は「Googleが他のブラウザを壊れるように意図的に自分のサイトを変更し続けており、このペースに追いつくことが出来なかったため」としています。
具体的な例としてはGoogle傘下のYouTubeを例に「YouTubeの動画ページには隠された空のdivが挿入されており、他のブラウザではハードウェアアクセラレーションを無効にする」としています。
“I very recently worked on the Edge team, and one of the reasons we decided to end EdgeHTML was because Google kept making changes to its sites…”https://t.co/BQKYNUlXAm
— comex (@comex) December 17, 2018
マイクロソフトの広告を無効にしたGoogle
Microsoft Edgeは当初動画再生時にハードウェアアクセラレーションを使いバッテリー消費を抑えることが出来るとアピールしていました。 しかしGoogleはYouTubeの仕様を変更し、YouTube動画をMicrosoft Edgeでクラッシュさせることで、Chromeが動画再生時に最適であるとしています。
FirefoxとMicrosoft EdgeではYouTubeが遅い
この問題は当サイトでも7月に記事にしていました。
GoogleはChromeでだけ高速化されるように、現代の世界標準の規格をYouTubeで使っておらずFirefoxとMicrosoft EdgeでYouTubeの速度を低下させていました。
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なぜYouTubeはMicrosoft EdgeやFirefoxで見ると非常に遅いのか。 - WPTeq
Microsoft EdgeブラウザはモダンなWeb体験が可能な最新で最も安全なブラウザです。 しかしYo ...
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Googleの嫌がらせは今始まったことではない
かつて独自エンジンで高速なブラウザを実現していたOperaは何故かGoogleの仕様変更の度にGoogleサービスが使えなくなる問題を抱えておりChromiumベースのブラウザへと変更しました。 今回のMicrosoft Edgeも同じ流れと言えます。
またMicrosoftとGoogleの間には大きな確執があると見られており、Windows8やWindows PhoneでのYouTubeアプリの事実上禁止状態、Googleアプリを一切提供しなかったことでWindowsのタブレットやスマートフォンの進出を防いでいたことも度々問題に挙げられていました。
そのほかにも、Amazon Fire TVなどで意見の相違からYouTubeのアプリ提供終了したことなどからもGoogleが支配的なシェアをとっているサービスを政治的に利用していることが窺えます。
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GoogleはMicrosoft Edgeを蹴落とすためにYouTubeを意図的にイジっていたとEdgeの開発者が指摘 - GIGAZINE
Microsoftがウェブブラウザの「Microsoft Edge」で、独自開発のブラウザエンジンである「EdgeHTM ...
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