Windows:PCとSurface

Surface Pro 9 ARM版徹底レビュー!話題のMicrosoft SQ3の実力とは?

日本マイクロソフトは2022年10月12日にSurface Pro 9をリリースしました。Surfaceシリーズを象徴するこのシリーズの最新モデルでは今までのSurface Pro XとSurface Pro 8の両方のモデルを統合し、さらに最新のプロセッサに変更するなどの改良を行った機種となっています。今回のレビューではSurface Pro 9 ARM版の端末を日本マイクロソフト株式会社様よりお借りしています。また当サイトはマイクロソフトアフィリエイトプログラムで収益を得ています。それではSurface Pro 9を実際に使って感じたことをレビューしていきたいと思います。

Surface Pro 9 ARMモデルとは

Surface Pro 9(サーフェスプロナイン)は、2 in 1デバイスであり、タブレットとノートパソコンの両方の機能を備えています。ARM版ではMicrosoft SQ 3プロセッサーを搭載しており、ARMによるユニークな体験が可能です。例えばAIによるビデオ通話支援機能などがあります。また、Surface Pro 8には、13インチのピクセルセンシティブディスプレイが搭載されており、高解像度でクリアなビジュアルを表示できます。また高いバッテリーライフも特徴とされています。

Surface Pro 9 ARMモデルのスペック

名前 Surface Pro 9 ARM モデル
本体 長さ: 287 mm
幅: 209 mm
高さ: 9.3 mm
重量1: 878 g (Sub6)
ディスプレイ スクリーン: 13 インチ PixelSense™ Flow ディスプレイ
解像度: 2880 X 1920 (267 PPI)
色の設定: sRGB、鮮やかさ
最大 120Hz のリフレッシュ レート
縦横比: 3:2
コントラスト比: 1200:1
アダプティブ カラー
タッチ機能: 10 ポイント マルチタッチ
Gorilla® Glass 5
RAM 8 GB または 16 GB (LPDDR4x) RAM
プロセッサ Microsoft SQ® 3 プロセッサ
Neural Processing Unit (NPU)
グラフィックス Microsoft SQ® 3 Adreno™ 8CX Gen 3
ストレージ 128 GB、256 GB、512 GB
バッテリー 通常のデバイス使用で最大 19 時間
ネットワーク Wi-Fi 6: 802.11Ax 対応
Bluetooth® 5.1 ワイヤレス テクノロジー
外部端子 USB 4.0/Thunderbolt™ 4 搭載 USB-C® x 2
Surface Connect ポート x 1
Surface タイプカバーポート x 1

Surface Pro 9 の特徴

ネイティブアプリはサクサク、ARMデバイスの今後への期待!

Surface Pro 9のARMモデルではMicrosoft SQ 3が採用されており、従来のSQ 2よりも非常にパワフルになりました。そのためネイティブアプリはもちろん、x86互換対応アプリについてもそれほど違和感なく使うことができました。

ARM対応ということで今後Android対応アプリの動作速度面でIntelモデルよりも大きく優位になる可能性もあり、将来に期待できそうな出来です。

一方でAdobe Frescoのように一部のアプリケーションはARMモデルをはじくようになっており、こういったアプリが利用できなかったのは残念な印象でした。

5Gサポートでどこでもインターネット

Surface Pro 9はSIMをサポートしておるため、5G通信が可能になりました。非対応機種ではスマートフォンのテザリング機能やWi-Fiスポットを探して通信する必要がありましたが、Surface Pro 9 ARMモデルであれば、5G通信を使ってすぐにどこでもインターネットが利用できます。

テザリング機能でも支障がない人も多いかもしれませんが、毎回接続するのが手間だと感じるようなヘビーユーザーであればこの機能は非常に有用だといえます。

注目のAI機能で優れたビデオ通話体験

今回はプロセッサ側にQualcomm AI EngineというNPUが用意されたことで、画像認識や音声解析などを行うことが出来るようになりました。それにより、ビデオ通話でのオートフレーミングや視線追従、音声フォーカス機能、背景ぼかしなどが利用できます

最近はMicrosoft TeamsやSlack、ZOOMなどビデオ通話アプリを利用する方も増えていると思いますから、ビデオ通話アプリを使う機会が多い人にはいいかもしれません。

長いバッテリーライフ

ARMプロセッサの特徴としてバッテリーライフが長いというのがありますが、Surface Pro 9 ARMモデルであれば最大19時間稼働が可能です。これはIntel版の最大15.5時間と比べても3.5時間長い数字となっています。1日中パソコンを使っても十分使えるバッテリーライフがあるというのは、うれしい特徴だといえますね!

120Hzの高品質なディスプレイ

Surface Pro 9はタブレットであるにもかかわらず大きなスクリーンを備えており、ほとんどのノートPCよりも優れた品質です。2880x1920の解像度、3:2の比率で編集作業が行いやすい環境を提供してくれます。

また色も非常に優れており、DCI-P3 86%とAdobe RGB 83%をカバー、写真編集などの作業も問題なく行うことができます。

120Hzのリフレッシュレートもサポートしており、ブラウザーのスクロールも滑らかに動作するほか、イラストを描くときの応答性にも大きな影響があります。

しっかりとしたスピーカー

MicrosoftはSurface Pro 9でもデュアルステレオスピーカーを採用しています。最近ではクアッドスピーカーのタブレットも珍しくありませんが、Microsoftはステレオスピーカーで大音量でもゆがみのないクリアなサウンドを提供します。

ほとんどのタブレットと比較して優れたスピーカーであり、作業用に音楽を鳴らしたり、映像コンテンツを楽しむのにも最適です。

Surface Pro 9 ARMモデル まとめ - ビジネスマンにぴったりなデバイス

ARMモデルとしては久しぶりのアップグレードとなったSurface Pro 9。従来のバージョンの初期状態ではARM版では64bitアプリが利用できないなど様々な制約がありましたが、今回ははじめからかなり緩和されており、ほとんどのアプリケーションが利用できます。

またIntelモデルよりも全体的な性能は劣るものの、バッテリー寿命が長い点、5Gが利用できる、ビデオ通話でAI機能が使えるといった利点もあります。

お値段もプレミアムなので万人にはおすすめしづらい部分もありますが、利用用途によってはフィットするデバイスになったのではないでしょうか。

--

  • この記事を書いた人

のっそす(WPTeq運営)

WPTeqのメインライター兼管理人。 初めてパソコンを購入した際にWindows Meでトラブルに見舞われ、それ以降Windowsに関するさまざまな資料を読むようになる。 Zuneに惚れ込んで以来、Microsoft製品にハマる。 好きなピニャータはファッジホッグ。

-Windows:PCとSurface
-, ,

© 2024 WPTeq Powered by AFFINGER5