マイクロソフトのWindowsセキュリティ公式ブログで掲載された記事「当社Windows10の顧客を保護するためのエコシステム」で名前は書かれていない物の、ロシアのアンチウィルス企業からWindows Defenderの保護機能についての苦情がヨーロッパの裁判所で申し立てられていると発表しました。
Windows Defenderが自動で有効に
カスペルスキーは街の名前を使ったソフトウェアで、サードパーティ製ウィルス対策ソフトのサブスクリプションが切れたときにマイクロソフトが自動的にWindows Defenderを有効にして保護する事について様々な苦情を訴えています。
Windows10更新プログラムによってカスペルスキーがユーザーのPCから消えることがあることも訴えています。 Windows10の保護機能は強力でアプリケーションの互換性が確認されるまでの猶予は7日間でこの間にWindows10のアップデートに対応しない場合アンインストールされることがあるようです。
MSの反論
これに対しマイクロソフトはWindows10では保護が常にオンになることを願っており、サードパーティ企業にサブスクリプションの有効期限が切れるという通知を複数回表示させる許可をしており、期限が切れたウィルス対策ソフトを見つけるとWindows Defenderが自動で有効になるのはユーザーが意識的に無視していた場合のWindows10を保護するためのものだとしています。
また、マイクロソフトはサードパーティ製ウィルス対策ソフトをアンインストールする可能性があることを認めましたが、この際互換性がないといわれるソフトは全体の5%だけとのこと。 またマイクロソフトはインサイダープログラムを提供しており、開発者が次のバージョンのWindowsをテストする機会は十分に与えられていることも指摘しました。
マイクロソフトは今回の件についてウィルスイニシアチブ(MVI)プログラムを通じてMSのパートナーと将来のバージョンについてMSのテクノロジーの主要な詳細をアンチウイルスソフトのパートナーと共有しました。
マイクロソフトは将来のサイバー攻撃の進化からWindowsユーザーを保護するため、世界中のウィルス対策システムのパートナーと20年以上にわたって協力しており、顧客の保護と相互目標に向かって今後もパートナーと継続的なコラボレーションを楽しみにしているという文章で記事は終わっています。
Windowsを保護するためには必要な機能
Windows10では標準で優秀なアンチウィルスソフトWindows Defenderが搭載されており、一般的なユーザーであれば別途ウィルス対策ソフトを入れる必要がないほどです。
しかしアンチウィルスソフトはシステムのコア部分までアクセスする関係で干渉を防ぐため原則1つのWindowsに1つしか共存できないという仕様となっており、期限が切れたアンチウィルスソフトを放置しているとセキュリティがない状態になってしまいます。
そこでWindows10ではウィルス対策ソフトが実質ない状態になると自動でWindows Defenderを有効にすることでユーザーを守るようにしているようです。
アンチウィルスソフトについては様々な意見がありますが、少なくともユーザーにとっては保護が継続された方が嬉しいのではないでしょうか。
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