マイクロソフトが発売したオーディオヘッドフォン「Surface Headphones」
改めてお借りしましたので再レビューさせていただきました。
過去のレビューについては以下のリンクをご覧ください。
聴くよりも、つけていることを重視したヘッドフォン
前回は家電量販店やカフェ、飲食店などの町中で歩いて聞くということを中心に試しノイズキャンセリング性能の高さに感動しましたが、今回は家でじっくり使うという方向性で試してみました。
Surface Headphonesはノイズキャンセリングヘッドフォンなので、エアコンやパソコン、ゲーム機などのファンノイズなどが気になるという場合、大部分の音を減らしてくれるというアイテムです。
ノイズを減らしたいときは左側をくるっと回すだけという簡単操作なので、機械が苦手な人でも一度操作方法を把握すれば、すぐに操作方法を覚えることが出来ると思います。
Surface HeadPhonesはボタンが殆どついていないという特徴があり、ついているのは「電源ボタン」「マイク消音ボタン」の2つだけ。 右ヘッドフォンを回して音量調整、左ヘッドフォンを回してノイズキャンセリング調整といった仕組みになっています。 また左右どちらでも良いのでヘッドフォンの平らなところに指を乗せると音声アシスタントの「コルタナさん」が色々答えてくれます。
音声アシスタントがいつでも使えるというのは結構便利で、スマホを取り出すことなく、指を耳にかざすだけで使うことが出来ます。 ちょっとした確認をしたいときなどに非常に便利な機能です。
音質はやはり気になるが…
同価格帯の3万円のヘッドフォンと言えば、AppleのBeats Studio 3やソニーの1000X M3などの人気ヘッドフォンがありますが、マイクロソフトの独自性は、ヘッドフォンにありがちな長時間つけていたら疲れるような類いのヘッドフォンではないのが特徴です。
Surface Headphonesで最も良いところは、ワイヤレス接続をしているということが気にならないことです。 ワイヤレス接続といえば、一般に接続が途切れるシーンがあります。 例えば、パソコンで作業をしている途中にトイレなど別の部屋に行くと普通は接続が切れます。 しかしSurface Headphonesは今まで使ったどのヘッドフォンよりもワイヤレス通信が安定しているように思います。
マイクロソフトは高度なワイヤレスプロトコルは採用していません。 オーディオヘッドフォンでは最近は必須とも言えるapt Xやaacといったオーディオコーデックもサポートしていません。 なのでゲームなどでは遅延を感じることはあります。 また、Bluetoothのバージョンは4.2です。 しかし様々なノウハウを生かしたのか、安定性は抜群に良いといえます。
またヘッドフォンにはマイクが8個も内蔵されており、性格に声を聞き取り、周りのノイズを消してくれます。
バッテリー寿命が最大15時間程度あるので、まさに1日中使えるヘッドフォンです。
唯一にして最大の欠点だと思っている点は「音質」の面です。 ノイズキャンセリングヘッドフォンというカテゴリーなので、音楽をじっくり聞く用途にはあまり向いていないのは確かですが、それでも高音質なオーディオコーデックをサポートしていないというのはかなり気になります。 とはいえ、有線接続でも格段に音が良くなるという訳でもなさそうなので、意図的な音質なのかもしれませんが、情報量の多いクリアな感じはあまりしない音質という印象は否めません。 また可能であれば、Xbox Wireless接続にも対応して欲しかったという部分もあります。 これはWindows10/Xbox One用のワイヤレス通信プロトコルで、現状Surface HeadphonesをXboxで使うには有線ケーブルをコントローラに繋ぐしかありません。
まとめ
Surface Headphonesのノイズキャンセリング性能の高さ、パソコンなどのマルチデバイスでの使いやすさ、バッテリー寿命を初めとする使いやすさは非常に満足度の高いアクセサリーです。
名前にSurfaceとついていますが、Surface以外のパソコンやスマートフォンでも問題なく利用できます。
Surfaceデバイスの「細かいところに感心させられる」ところは健在で、製品を持つ満足感は高い製品となっていると思います。
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