マイクロソフトは先日低価格タブレット、Surface Goを発表しました。
この発表自体は以前からリーク情報があったためそれほど驚く物ではありませんでしたが、プロセッサがQualcomm SnapdragonではなくIntel Pentium Goldだったのは少し驚くべきところかもしれません。
マイクロソフトとQualcommは過去数ヶ月にわたって協力し、ARMデバイス上で動作するWindowsを協力して開発していたからです。
マイクロソフトはなぜQualcommではなく、小さなSurfaceにもIntelを採用したのでしょうか。
タイミング
プロセッサは常に流動的で、リリースするタイミングに左右されます。
マイクロソフトは全世界25の地域で8月2日にSurface Go同時販売を目指しています。(日本では8月28日)
これは適当に決められた数字ではなく、教育市場に焦点を置いており、学校へ行く準備をしている人に向けて設定された発売日です。
(アメリカやカナダ、イギリスやスペイン、フランスなど欧米の地域では始業式は9月が一般的です)
Qualomm Snapdragon 835であれば既に非常に広く浸透しているチップですがあ、今年後半にもQualcommはSnapdragon 850の発売を予定しています。
Microsoftが8月に発売するために型落ちのSnapdragon 835を使うのはベストな選択ともいえませんし、今のところSnapdragon 845を搭載したWindows機はないためこれも十分な信頼性があるものではありません。
ARMは学校や会社向けではない
ARM版Windows10は今後長い期間をかけて普及する可能性があるOSです。
今までのIntel CPUを搭載したWindowsからいきなり切り替わる物ではありません。
ARM版Windows10の問題はアプリケーションの互換性とパフォーマンスです。
マイクロソフトはARM64用に再コンパイルされていないレガシーなデスクトップアプリケーションをARM上で動かすことに成功していますが、実行はエミュレーション処理が使われるためネイティブなARMアプリケーションほどスムーズには動作しません。
このパフォーマンス問題は強力なARMチップの登場やARM64を使う開発者の増加で解決できますが、それにはまだ時間がかかります。
少なくとも2018年8月をターゲットにしているマイクロソフトにとっては厳しい物です。
学校や企業、そして多くの消費者はまだレガシー名アプリケーションに依存しています。
パフォーマンス面で見れば、Intel Pentium 4415Yの方が優れたプロセッサといえるでしょう。
まとめ
マイクロソフトは将来的にQualcommプロセッサを採用したSurfaceを発売するかもしれませんが少なくとも今は時期的に良くありません。
Intel Pentium Goldであればデュアルコアで多くの人にとって満足がいくパフォーマンスを実現しています。
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