マイクロソフトは様々なAI機能を製品に組み込んでいますが、Xboxも例外ではありません。Xboxは様々なAI技術でゲーム体験全体を改善しようとしており、様々なAI技術を使った取り組みを行っています。今回はそんな技術をまとめてご紹介します。
Microsoft Muse - AIでゲームが遊べる!?次世代の互換技術
Microsoft MuseはAIにゲームを学習し、ゲームをAIモデル化するテクノロジーです。これはまだ初期段階のプロジェクトですが、トレーニングされたAIモデルを使ったゲームをリアルタイムでプレイすることが出来るようになります。
マイクロソフトはこのテクノロジーを使って今後無数のクラシックゲームをどのデバイスでもプレイ出来るようになる可能性があるとして、クラシックゲームの保存の新しい可能性として研究を進めています。
現時点では技術デモであり、一般公開は行われていません。
Copilot for Gaming - ゲームのあらゆるアシスタント
チャットサービスMicrosoft Copilotをゲームに最適化したのがCopilot for Gaming。あなたのXboxアカウントと連携しアクティビティ、実績などの状況を読み取り、あなたのプレイ状況にあわせてチャットでゲームの攻略のヒントや、獲得した実績の確認などが行える機能です。
現在のところ英語版のみサポートされており、スマートフォン版のXboxアプリで提供中です。
技術デモですがさらに統合し、Copilotと自然な会話をしながらマインクラフトをプレイする様子も公開されています。
Xboxメッセージ - 有害なメッセージからユーザーを守る
Xboxではフレンド間で行われるメッセージサービスで、Xboxコミュニティ規定に違反するテキストや画像、ビデオを認識することが出来るAIを導入しています。これによりスパムや広告だけで泣く、問題があるとされたものについてもフィルタリングすることが出来ます。
オンラインゲームでのAIテクノロジー
マインクラフトにおいても同様にAIフィルターが搭載されており、テキストチャットで有害なチャットが行われた際にコミュニティ規定についてリマインダーを促すようになっています。そのほかにも、Call of Dutyでも有害な行動、悪質な行為についてAIを含む高度な技術が導入されています。2023年11月以降20の言語で4500万件以上のテキストメッセージをブロックしています。
ゲーム開発におけるAI
マイクロソフトは大手クラウドプロバイダーの1つであり、大手ソフトウェア開発ツール提供会社でもあります。ゲーム開発においてもAIを統合したサービスや製品を多くリリースしています。例えば、マイクロソフトが提供するUnity Museを使えば、ゲーム開発ツールUnityにOpen AIのチャットを統合することが出来、Unityエディタでの生産AIによる支援と機能を提供します。
Azure Speachを使えば、音声合成による読み上げでNPCのセリフなどを様々な感情ゆたかな声を生産することが出来ます。実際にMicrosoft Flight Simulator 2024では音声合成が活用されています。
そのほかにもAIを活用したゲームの例としてはMicrosoft Flight Simulatorがあります。この作品では地球をまるごと衛星データを元にAIでマップを生成しているなど様々な最新のMicrosoft Azureのテクノロジーが使われました。
そのほかにも様々なゲーム内・開発環境においてAIは使用されています。
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