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アクティビジョンブリザードは売却を提案し、マイクロソフトは承諾した。

先日マイクロソフトはアクティビジョンブリザードの買収を発表しました。この取引はゲーム業界のみならずテクノロジー業界史上最大の大型買収となると見られており、非常に高い注目が集まっています。Venture Beatはこの取引がアクティビジョンブリザード側から持ちかけたものであると報じています。

アクティビジョンブリザードは新しいリーダーを求めていた

Venture Beatによると、アクティビジョンブリザードはスタジオの健全性が疑われているだけでなく、多くのスタッフの流出と不信感が広がっていたため、今までのように大作ゲームを作り続けることは不可能なレベルに達していたとのこと。そのためCall of Dutyシリーズ以外のゲームにリソースを投入することは出来ない状態だったようです。

そこでアクティビジョンブリザードは状況をリセットし、新しいリーダーとより大きな会社に会社を売るという方法をとることを検討しました。

11月初旬にマイクロソフトに買収の提案がアクティビジョンブリザードによって持ち込まれたとのこと。Xboxはすぐにその取引に取り組みを初め、休暇の間に詳細がまとめられたようです。

Call of Duty以外に何をすれば良いのかわからない状態だった

アクティビジョンの最大の問題は、将来何をすれば成長できるのかというプランがなかったことです。アクティビジョンブリザードはパンデミックで収益が増加し、Call of Dutyに投資をすることで対応しました。

Call of Dutyは毎年1本のゲームをリリースすることに加えて、基本プレイ無料でだれでも参加できるバトルロワイヤルシューティングゲームと基本プレイ無料のスマートフォンゲームで成長する選択をとりました。これは部分的に成功していますが、一方でパンデミックが収束に向かうにつれて、家でゲームを遊ぶことが少なくなりユーザーが離れていくという懸念もありました。そのためCall of Dutyが今後も人気タイトルであるために出来ることはゲームをよりよいものにするために開発に力を入れると言うことだけです。

アクティビジョンはそれこそが最大の問題となりました。現在優秀なベテランスタッフの多くはスタジオから逃げ出しており、新しいスタッフも有毒な職場環境のニュースの中では集まることはありません。

経験の浅いスタッフもベテランスタッフも少なくなる中で、毎年より大きく、より良いゲームを作ることは不可能となっていました。

Call of Dutyだけのスタジオであるという問題を埋めるために、ブリザードを頼っていた側面がありますが、これについても暗い状態でした。世界最大のMMORPG、World of Warcraftは迷走を続けており、終わりが見えない加入者の流出を見せています。また職場環境の問題により、ディアブロイモータル、ディアブロ4、オーバーウォッチ2の延期も余儀なくされました。

アクティビジョンブリザードの運営は才能が豊富な人材が集まることでのみ可能なビジネスモデルであり、スタッフの流出が続く現在の状況では継続し続けることは不可能でした。

ゲームパスはアクティビジョンブリザードのビジネスモデルを救済できる

Call of Dutyは毎年失敗できないというプレッシャーに駆られる中で開発されてきました。しかし今後マイクロソフトのXbox Game Passに統合されることで、必ずしも売上本数を意識する必要がなくなり、今までよりも自由に開発者がゲーム開発が出来るようになります。

またマイクロソフトはゲームパスを通してXboxコンソール、Windows PC、モバイルやタブレットでゲームをより多くの人に届けることを目標としており、今後の成長目標についても明確なビジョンを持っています。

さらに現在注目されているメタバースについても、ゲームの活用が注目されており、World of WarcraftやCall of Dutyのような巨大なコミュニティがいかされることも期待されています。

もちろんまだまだ大きな課題もあります。例えば、BlizzardやInfinity Ward、Toys for Bobに所属している多くの才能あふれるスタッフは今後ほぼ確実にスタジオから離れ独自のスタジオを立ち上げるものと思われます。

Xboxチームのフィルスペンサーの元、どれだけアクティビジョンブリザードを修復し健全化できるかは現時点ではわかりませんが多くの投資が行われていることは間違いないため、のまま独立スタジオであり続けるよりもスタジオのファンにとっても希望が持てる状態になったと言えるかもしれません。

https://venturebeat.com/2022/01/19/activision-blizzard-wanted-to-sell-so-it-approached-microsoft/
https://venturebeat.com/2022/01/19/activision-blizzard-wanted-to-sell-so-it-approached-microsoft/

venturebeat.com

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