レイトレーシングはRTX世代以降で実用的なパフォーマンスが出るようになったものですが、エミュレーションドライバーなどを使用することで、専用コアを持たない環境でもレイトレーシングは表現することが可能です。
レイトレーシング性能が意外と高い
グラフィックスソフトウェアアーキテクトを手がけるMichael Kopietzはレイトレーシングの興味深い実験結果をツイートで公開しています。
Michael Kopietzの実験は、シングルカメラで63AOレイを表示した時のパフォーマンスを調べています。 その結果Cornellにおいて、Xbox One Xが非常に優れたパフォーマンスを出すことを明らかにしました。
GTX 1080Tiが11.3TFlopsのハードウェアであることを考えると、約半分の6TFlopsしか持たないXbox One Xがレイトレーシング機能で部分的に性能が上であるのは非常に珍しい例といえるでしょう。
Today's #raytracing results are for short but diverging rays (1 cam + 63 AO rays); Again NVidia's #RTX-emulation Driver for #DXR on my 1080Ti vs Compute (compiled with DXC vs FXC) vs #XBox X (UWP). (Only scenes that cover all pixel). pic.twitter.com/e1Jgkkfw4u
— Michael Kopietz ( Hate!=Opinion ) (@rapso) October 29, 2019
Micheal Kopietz氏について
かつてCrysis三部作でシニアグラフィックスエンジニアを務めていた人物として知られ、最近はId SoftwareでDOOMシリーズ、Wolfensteinシリーズ、ElderScrolls Online、Quake Championsのシニアグラフィックスエンジニア・グラフィックスアーキテクトを担当しているグラフィックスのスペシャリストともいえる開発者です。
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