Xbox Series Xには単純な性能アップだけではなく様々な新しいテクノロジーが使われています。 まだ公開されていない仕様も多くあるとのことですが、現在公開されている情報の中で特徴的なものの1つに「Variable Rate Shading/ヴァリアブルレートシェーディング」があります。
マイクロソフトの特許
Variable Rate Shadingはマイクロソフト社の特許技術です。 特許情報についてはGoogleの特許情報を確認してください。
ヴァリアブルレートシェーディングとは?
ヴァリアブルレートシェーディングは、可変的にレートシェーディングを行うものです。 これは目に見える部分のレンダリング品質を高め、あまり気にならない場所のレンダリング品質を下げるという仕組みです。
例えば、レースゲームであれば、車や遠くの風景などは高品質レンダリング、手前の道路などはモーションブラーでつぶれてしまうためレンダリング品質を下げるということをリアルタイムに変更を行えるようになります。(上の図で説明すると、青が高品質、緑や黄色は中間、赤や紫は低品質ということになります)
このテクノロジーを用いることで、最終的な画質を犠牲にすることなくパフォーマンスを改善することができます。 具体的には10%~15%の高速化が期待できます。現状はフラッグシップGPUを搭載したゲーミングPCでも4K/60fps/レイトレーシングを実現することは難しいタイトルも多いのですが、こういったテクノロジーを組み合わせることで処理を効率化していくものと思われます。
具体的にどれくらい画質に違いがでるのかや技術的な詳細が気になる方昨年のGame Developers Conference 2019でマイクロソフトが行ったカンファレンス映像(英語)をご確認ください。
PCで先行実装
ヴァリアブルレートシェーディング(VRS)はTuring世代のNVIDIA GPU、Ice Lake世代のIntel Core プロセッサがサポートしており、AMDについても今年の世代であるRDNA 2から対応するといわれています。
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