Valveは少し前にiOS版Steam Linkを発表し、PCゲームをスマートフォンにストリーミングプレイできるというアプリの準備をしていましたが、アップルはビジネスの競合を理由に審査を拒否しました。
これはXboxで長らく噂されているクラウドゲーミングサービスのようなアプリもiOSではリリースできないことになります。
Valve VS Apple
Valveは5月7日、Steam LinkアプリのAppleへの審査手続きを行いました。 そして5月9日にValveはアプリリリースのニュースを発表しました。 そしてさらにその翌日アップルはビジネス上の衝突を理由に承認を取り消しました。 Steam Linkは既にApp Storeに多数存在するようなリモートデスクトップアプリケーションと同様のLANベースのリモートデスクトップアプリだとValveは訴えましたがアップルは最終的に訴えを却下しました。 開発チームはiOS版Steam Linkに多くの時間を費やしていたため失望した結果になります。
もしもSteamのゲームをiOSユーザーがプレイするようになれば、AppleのAppStoreの収益を下げることになり収益の損失が行われるのは明らかですが、LANベースでつながるホームソリューションのためこの機能が利用できるのはSteamライブラリーにゲームをそろえ、まともなゲーミングPCを持っている一部のコアゲーマーのみが対象となります。
ゲーミングPCでゲームを楽しんでいる人たちは携帯電話やタブレットのApple AppStoreアプリに課金している人と客層は明らかにかぶっていません。 そのためAppleがLANベースのリモートデスクトップゲームアプリを否認しているということになれば、Xbox Cloud Streaming、Sony Playstation Nowなどのアプリは提供できないということになります。
Xboxへの影響
Xboxのクラウドゲームに関してはどうなるのでしょうか。 マイクロソフトは今後Androidに注力する可能性はありそうです。
マイクロソフトはランチャーにCortanaを統合し、WebブラウザはMicrosoft EdgeなどiOSよりもさらにマイクロソフトのアプリを利用できます。
Googleがアプリをブロックする可能性も否定できませんが、もし行えば規制当局、主にEUが動く可能性があります。
いずれにしてもマイクロソフトはWindows10 Mobileを諦めたことがマイクロソフトの計画を複雑にしているというのは事実です。
もしマイクロソフトがWindows10 Mobileを引き続き提供していれば、わざわざiOSやAndroidを気にする必要もありませんでしたし、UWPも今より普及していたことは間違いありません。
ValveはPCゲーム市場を最大限に拡大し、緩和させたため今後どこに拡大するかを苦労していますが、携帯電話にAAAゲームを提供するのは未開拓の市場です。
クラウドストリーミングゲームに関しても市場に大きな混乱が巻き起こるとみられています。 音楽ストリーミングが当たり前になり、テレビや映画をNetflixがあり方を変えたように今後はゲームも変化していくことが注目されています。
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