筆者はどちらも併用して使っているチャットツール『Discord』と『Skype』。この二つのチャットツールの負担を今回は比較してみた。
Discord最強伝説!『Discordは軽い』は本当なのか
以前はゲーマーのチャットツールといえばSkypeが主流だったが、現在ではほとんどのゲーマーがDiscordに切り替えている。その切り替えのきっかけとして多くの人から聞こえてくるのが『Discordの方がSkypeより軽い』という意見だ。
今回はその『Discordは軽い』かどうかを実際に自分の環境で検証してみることにした。
パフォーマンスを検証してみた!
今回のテスト環境について
まず、私のPCでの検証となりますので設定などは普段使っているものとなる。そのためほぼデフォルトだとは思ってはいるが、一部負担が重くなる設定が行われている可能性はあります。また4Kディスプレイ、マルチモニター環境であるため、通常よりもRAM使用量が高い可能性があります。
Discordはアプリ再起動後サーバーを立ててテスト、Skypeはストア版をアプリ再起動後会議を立ててテストを行った。
お使いのPC、アプリのバージョン、その他の環境と要因により異なる結果が出る可能性があります。一つの例としてご覧ください。
気になる待機時のCPU/RAMはDiscordの方が多い
同じような画像が表示されたチャット画面で画面をサイドバイサイドにして検証。するとDiscordの方が約30MBほどRAMの使用量が多いことがわかった。
またCPUの使用率もSkypeがほとんどが0%、数秒に一度0.5%程度なのに対して、Discordは0.5%~1.1%程度と常にCPUを消費していることがわかった。
続いて通話時のパフォーマンスを検証!Skypeの方がRAMは食うが…
続いて通話中のパフォーマンスを検証。今回はRAMに置いては立場が逆転し、Discordの方が約50MBほど使用量が軽くなった。一方でCPU使用率はSkypeが1%台を前後しているのに対して、Discordは5%前後、Krisp有効時は10%前後となる結果になった。
結論: Discordが軽いというのは違うかもしれない
今回のテストを比較してみるとRAMは場合による、CPU負担はDiscordの方が重いという結論になった。『DiscordがSkypeより軽いから優れている』というのは少なくとも2021年のWindows版については筆者の環境では違うことがわかった。
Discordにはサーバー性で管理がしやすい、気軽に通話チャンネルに参加できるなど非常に便利であるため同じ用途で使うことはもはやほとんどないかもしれないが、Discordを軽いと思って常駐していると意外と負担になっている可能性もあるため、バッテリー駆動のノートPCで使う予定がないのであればDiscordはオフにするなども考えた方がいいかもしれない。
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