マイクロソフトが2022年11月に発売したSurface Studio 2+。従来のSurface Studio 2とは何が変わったのでしょうか。見た目もほとんど変わらないこのデバイスですが、中身の進化を今回はまとめてみました。
Surface Studio 2+とSurface Studio 2の違い
標準搭載OSがWindows 11 Proへ
Surface Studio 2+では標準OSがWindows 11 Proになりました。Surface Studio 2でもWindows 11 Proにアップグレードできますが、CPU性能などでかなり無理をしている印象があります。
プロセッサがIntel 第11世代へ
Surface Studio 2+ではIntel 第11世代のCore H35 I7-11370Hが採用されています。Surface Studio 2ではIntel 第7世代のIntel Core i7 7820HQが採用されていました。従来モデルと世代が大きく離れているため、CPUの性能もまったく異なるものとなりました。
CPU性能が高いとその分サクサク動作しますし、クリエイティブなアプリは動作が重くなることも多いのでこの恩恵は大きいと思います。
グラフィックスカードがRTX 3060 Laptopに
Surface Studio 2+ではグラフィックスカードに『GeForce RTX 3060 Laptop』を採用。従来のSurface Studio 2では『GeForce GTX 1060』または『GTX 1070』が採用されていました。
グラフィックスカードがRTX世代となったので、レイトレーシングやAI機能などの活用もできるようになり、今までのモデルよりもできることがかなり広がった印象があります。
USB拡張機能が変更に
USB 4.0/Thunderbolt 4 Type-Cが3ポート、USB 3.1 Type-Aが2ポートになりました。従来のSurface Studio 2ではUSB Type-Cが1ポート、USB Type-Aが4ポートでした。
従来モデルよりもUSB-Aポートが減り、USB-Cポートが増えたということになります。これは最近はディスプレイ出力などもUSB-Cで行うことが増えたことを考えるといい変更ではないかと思います。
その他の細かなアップグレード
ディスプレイ
Surface Studio 2+ | 10億色対応 コントラスト比 1200:1 ドルビービジョン対応 SRGB、Vivid |
Surface Studio 2 | sRGB、DCI-P3、Vivid |
Wi-Fi
Surface Studio 2+ | Wi-Fi 6(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax) |
Surface Studio 2 | Wi-Fi 5(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) |
Bluetooth
Surface Studio 2+ | Bluetooth 5.1 |
Surface Studio 2 | Bluetooth 4.0 |
スピーカー
Surface Studio 2+ | ドルビーアトモス搭載 2.1ステレオスピーカー |
Surface Studio 2 | ドルビーオーディオプレミアム対応ステレオ2.1スピーカー |
マイク
Surface Studio 2+ | Dual far-field スタジオマイク |
Surface Studio 2 | デュアルマイク |
結論:違いはかなり大きい
ほかのSurfaceラインナップを見てみると、本体のデザインが変わらない純粋な性能アップモデルであれば、CPU性能の違い以外にほとんど性能変化がないこともあります。
しかしSurface Studio 2+は3年ぶりの更新ということで変化はかなり大きいように見えます。特にWindows 11に標準対応している世代というのは大きいように思います。
一方でSurface Studio 2は中古で30万円台から販売されていることもあり、Surface Studio 2のデザインが好きで使ってみたいというのであればSurface Studio 2でもまだ使用できるかと思います。
Surface Studioシリーズならではのプレミアムな使い心地、未体験の方はぜひお試しください。
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