長い間親しまれたWindows 10のサポートも終了しようとしていますが、Windowsの中でも人気が高かったWindows 7を覚えている方も多いでしょう。Windows 7は2023年1月にESUを含むすべてのサポートを終了しました。しかしWindows 7には”単純なプログラミングミス”によるバグがあったようです。
単色の壁紙で起動が遅くなるバグ
この不具合はWindows 7のPCで、デスクトップの壁紙を単色に設定すると、Windows 7の起動画面であるようこその表示から最大30秒時間がかかったとのこと。この不具合により、タスクバー、デスクトップウィンドウ、アイコン、背景画像などを順番に設定することが余儀なくされたとのこと。
この問題は、Windows 7のログオンシステムの設計に起因するものでした。ログオン時、システムはデスクトップの各要素(タスクバー、アイコン、背景画像など)が準備完了の信号を送るのを待ちます。そして、すべての要素から「準備完了」の信号が届くか、30秒が経過すると、ログオン画面からデスクトップへ切り替わります。
この30秒の遅延が発生する理由は、何らかの要素が準備完了の信号を送らなかった場合です。特に、デスクトップの背景を単色に設定している場合、背景画像の読み込み処理がスキップされるため、準備完了の信号が送られず、システムが30秒間待機してしまうという問題が発生しました。
この問題は、2009年11月のアップデートで修正されましたが、Windows 7の初期バージョンでは多くのユーザーがこの遅延を経験していました。また、「デスクトップアイコンを非表示にする」グループポリシーを有効にしている場合も、同様の理由で30秒の遅延が発生することがありました。
Windows 7について
Windows 7は2009年9月にリリースされたマイクロソフトのOSです。Windows Vistaの後継版として開発され、カーネルなど様々な点で改良が施され軽量化されています。2020年1月14日をもって延長サポートが終了しています。
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