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Windows 10は最後のOSというのは何だったの?Windows 11に変わる理由。

Windows 10は最後のバージョンだという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。しかし実際には2022年にWindows 10の後継バージョンとなるWindows 11がリリースされました。このバージョンではセキュリティのアップデートやモダンな機能強化など様々な変更が加えられています。

今回はWindows 10は最後のバージョンだったという話について少し詳しく話してみたいと思います。

そもそもWindows 10とは何か

Windows 10はマイクロソフトのPC向けOSで2015年にリリースされました。当時「Windows as a Service」というコンセプトが掲げられており、機能追加やバグ修正を長期的に行うことでWindows 10を長く使ってもらうというコンセプトでした。

そんな中で「Windows 10が最後のバージョンのWindows」という言葉を聞いた方もいるかも知れません。しかしこれはWindows 10の宣伝や広報、経営陣らが発言した言葉ではありません。元々はマイクロソフトのデベロッパーエバンジェリストだったJerry Nixon氏が開発者向けのイベントIgnite 2015で何気なく発言したものです。

つまり公式としてはWindows 10が最後のバージョンだというPRや発言は行われていませんが、マイクロソフトの別の開発者がこのような発言をしたことでメディアが大きく取り上げ、言葉が一人歩きしてしまったという形のようです。

なぜWindows 11は必要か

それではなぜWindows 10からWindows 11に切り替える必要があったのでしょうか。Windows 10でもWindows 11でも多くの人は使っていてデザインが少々変更されたこと以外はほとんど違いを感じないかも知れません。しかしマイクロソフトはWindows 11に変更しました。これは一体なぜなのでしょうか。

セキュリティのアップグレードが必要だった

まず最も考えられるのがセキュリティを大幅に高める必要があったということです。Windows 10はWindows Vista世代以降のほとんどの環境で動くように作られており、Windows Vistaが2006年にリリースされたことを考えると相当に古いデバイスでも動作させることが可能でした。

古いパソコンでも長く使うことが出来るというのはユーザーからすればうれしい一方で、幅広いデバイスをサポートすると、予期せぬ不具合が出ることもあり、また古いデバイスのサポートをし続けることでのコストもかかっていたと考えられます。

さらに技術的なトレンドも変わっていることから、Windows 11ではセキュリティを中心とした大幅な動作要件が変更されました。Windows 10では必須ではなかったUEFI、TPM 2.0、64bitといったものが必須となり動作要件が大幅に上がっています。

しかし単にセキュリティが上がったからWindows PCを買い換えてくれとユーザーに納得してもらうのは難しいため、Windows 10からWindows 11にアップグレードするという流れを行ったと考えられます。

Windows 10はすでに本来のコンセプトを発揮できなかった

Windows 10はリリース当時Windows 10 Mobileと同じアプリケーションが動くというUWPなどのプロジェクトの元で開発されました。そのためWindows 10とWindows 10 Mobile、Xboxなどのプラットフォームで同じアプリが動くという構想は大変興味深いものでしたが、Windows 10 Mobileが撤退してしまったため、この構想はほとんど使われることがありませんでした。

Windows 10の当時の設計のコンセプトからずれてしまっているため、ソフトウェアのアップデートで改良し続けるのではなく、一度根本から見直す必要があったということも理由の1つではないかと考えられます。

コンピューター需用が再び高まった

Windows 10がリリースされた当初、家庭用のコンピューターの売上は年々下がっており、家庭用のコンピューターはスマートフォンやタブレットに完全に立場を奪われつつありました。

しかし新型コロナウィルスの流行などもあり、再びテレワークや自宅学習を通してWindows PCを自宅で使うという需要が高まりました。現在では再び会社に戻ったという職場環境の方も多いかと思いますが、こういった時代の流れに合わせてWindowsの改良が必要になったというのは十分考えられます。

Windows 10Xの存在

当初マイクロソフトはWindows 10の亜種バージョンとしてWindows 10Xというものを開発していました。これはWindows 10という名前こそついている物の、現在のWindows 11の画面デザインによく似たユーザーインターフェイスを採用しています。

Windows 10Xは新しいデザインの2画面デバイスで採用される予定でした。当時内部テストでは、ユーザーインターフェイスの評判はよかったものの、従来のアプリケーションが使用できないまたは著しく制限されるとリークされておりこれがWindows 11の開発に繋がったとされています。

それでも長くサポートされたWindows 10

Windows 10は2025年10月14日にサポート終了する予定です。サポート終了後はマイクロソフトからのシステムアップデートがなくなり、セキュリティ問題が修正されなくなるためウィルス感染や個人情報流出のリスクが大幅に高まってしまいます。

Windows 10 PCで不満を感じていない人からみれば、パソコンを買い換えるのは少し大変だと思うかもしれませんが、セキュリティや時代の変化とともにコンピューターは買い換える必要があるため、この機会に買い換えを検討されることをおすすめします。

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