昨今ではマイクロソフトの『マインクラフト』や、Epic Gamesの『フォートナイト』など多くのゲームタイトルがクロスプレイを採用していますが、ソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)はクロスプレイに対して別途ロイヤリティを設定していたことが明らかになりました。これはSIEだけであり、ほかのプラットフォームは要求していません。
保証金を要求
情報が見つかったのは米国裁判所が公開したもので、Epic GamesとAppleの法廷闘争の資料として一時Webサイトにて公開されました。PSプラットフォームでのクロスプレイでは、月間のPSNの収益割合をPS4でのゲームプレイ割合で割った数字が0.85よりも低い場合、収益の減少分を補填する必要があるという契約になっているとのこと。
つまり、プレイヤーがXboxで購入したV-BucksをiPhoneで使用しても問題ありませんが、PlayStationで使用した場合はソニーは追加で収益を要求します。
this is an email from Sony to Epic Games in 2018, dismissing the idea of cross-play for Fortnite. Epic Games had pitched cross-play announce with Sony where "Epic goes out of its way to make Sony look like heroes." pic.twitter.com/Xx0HM4awsM
— Tom Warren (@tomwarren) May 3, 2021
クロスプレイに非常に消極的なソニー
"If a player bought V-bucks on their Microsoft Xbox, they could then use those V-bucks on their iOS device?"
Sweeney says that's correct. One exception is Sony may require additional payment if one were using V-bucks on PlayStation.— Shannon Liao (@Shannon_Liao) May 3, 2021
ソニーといえば、現在でこそ一部のゲームタイトルでクロスプレイを許可していますが、クロスプレイには非常に慎重な姿勢を見せています。Epic Gamesのフォートナイトやマイクロソフトのマインクラフトは以前からクロスプレイを要求していましたがソニーは拒否し、しばらくSwitchとXbox、PC/モバイル間でのみクロスプレイが行われた後、ユーザーからの批判を受けてPS4もクロスプレイが許可されたという流れになっています。
もちろんプレイステーションは現在多くのユーザーを抱えており、ライバルプラットフォームに収益が奪われる危険性があるのは見逃せないのかもしれませんが、現在でもクロスプレイを出す上で一番複雑な条件を提示しているのはソニーであるようです。
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