マイクロソフトが2020年冬に発売する予定の次世代ゲーム機Xbox Series Xでは”最高クラスのフロップス”に止まらない様々な機能が詰め込まれています。 その中でも非常に過小評価されているものに”DirectML"があります。
DirectMLとは?
DirectMLとは、ダイレクトマシンラーニングの略で、機械学習を行う事が出来るAPIです。これを使うことで、Xbox Series Xでは今までのゲーム機では複雑すぎて出来なかったような処理を専用ブロックで計算させることが可能になりました。 このような本格的なAIブロックが搭載されているゲーム機は今世代ではXbox Series Xが唯一となると見られており、DirectMLを使った次世代のゲーム体験が作られることが期待されています。
Super Resolution Neural Network
マイクロソフトが2019年3月に公開したXboxのテクノロジーデモでは、DirectMLを活用したアップスケールが公開されました。 これは解像度が低いゲームタイトルであっても、ニューラルネットワークを使うことで、単なる引き延ばしではないくっきりとした高解像度化処理を行う事が出来るというものです。
DirectMLの技術ではありますが、まだXbox Series X向けにアナウンスされているわけではありません。
もう使われている?
Xbox Series Xのスペック公開時に同時公開された「Gears of War Ultimate Edition」のXbox Series X版では、Xbox One版では出来なかった1080p→4K解像度へのアップグレードされたグラフィックスが紹介されました。
「Gears of War Ultimate Edition」は元々Xbox Oneの初期にリリースされたタイトルで、本作はXbox One X Enhancedには対応しておらず、Xbox One版の1080p/60fpsのみ対応していました。そのためXbox Series Xの強力なパワーを使わなくても、Xbox One Xで十分4K/60fpsを行うパッチは開発できた可能性があります。
にもかかわらずXbox Series Xでは技術デモとしてGears of War Ultimate Editionが紹介されていますが、技術的な紹介については殆どふれられていませんでした。
画面左上を見ると、スケーリングやアップスケーリング、メモリーの使用量などを見ることが出来、表示からDirectMLによるアップスケーリングが適用されている可能性があります。
もしもこれが実用的な機能であり、問題なくXbox Series Xの互換機能で使えるのであれば、Xbox One以前のすべてのゲームタイトルを特別なパッチを作らずに4K相当の解像度でプレイすることが出来ます。
[st-card-ex url="https://github.com/microsoft/DirectML-Samples" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]
[st-card-ex url="https://twitter.com/blueisviolet/status/1245196293686751232" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]