CMA(英国競争市場庁)はマイクロソフトとアクティビジョンブリザードの買収の試みについてフェーズ2の調査を行っており、数か月前に一般市民にもアンケートを実施しました。
殆どが買収賛成
CMAのフィードバックでは約75%の一般市民が買収に賛成しており、業界にとって有益な買収であるというフィードバックがあったとのこと。
「(b)マイクロソフトは、コールオブデューティを含むアクティビジョンのコンテンツを非独占にすることを公私ともに約束しているので、本合併がライバルゲーム機に害を与えることはないだろう。マインクラフトがライバル機で利用できることは、マイクロソフトの商業戦略がゲームを独占させないことであることを示している」
「(e) この合併は、ソニーが定額制サービスを改善したり、Call of Dutyに対抗するためにもっとゲームを作ったりするなど、イノベーションを起こすことを後押しする。」
「(g) マイクロソフトがゲームパスにCall of Dutyを追加する計画は、競争促進的であり、消費者のゲームへのアクセス価格を下げることになる。」
「(I) 本合併は、モバイルゲーマーに新たな選択肢を生み出し、マイクロソフトがモバイルプラットフォームの2強であるグーグルとアップルに対抗できるようになるため、モバイル分野での競争促進的である。」
否定的なフィードバックも
一方で否定的なフィードバックについても公開されています。現在ソニーがXbox/PC向けCall of Dutyに制限を課しているように『マイクロソフトが将来PlayStation版Call of Dutyの品質を低下させる恐れがある』というものや『成長を促すのではなく、パブリッシャーを買収するのは業界に有害な前例を設定する』という意見もあります。
最終決定ではない
このフィードバックはあくまでも市民からの意見であり、CMAの最終決定ではありません。しかしフィードバックはCMAの意見決定に考慮されるとのことです。英国当局は2月下旬までに結論を出す見込みです。
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