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「膝に矢を受けてしまってな」が生まれた経緯。【The Elder Scrolls V: Skyrim】

マイクロソフトのゲームタイトルには様々なネットミームになる言葉があります。「ケリをつけてきました」「プランBはなんだ?」など様々なものがありますが、「膝に矢を受けてしまってな」ほど有名な言葉はないでしょう。

膝に矢を受けてしまってな?とは

Bethesda Softworksが開発した「エルダースクロールズV:スカイリム」ではある衛兵のNPCが「昔はお前のような冒険者だったが、膝に矢を受けてしまってな」という言葉をつぶやくことがあります。

この台詞は瞬く間に人気となり、ゲームコミュニティだけでなく、パロディソングやテレビアニメでもパロディが行われるなどの広がりを見せてます。

台詞を大量に作っているうちに生まれた

Bethesda SoftworksのデザインディレクターEmil Paliaruloは当時を振り返って次のように話しています。

「あの頃はなんとも思っていませんでしたね。ミームなんていくらでもありますし。どんどん作られるから、流行することはめったにありません」

「でも、これは違いました」

Pagliaruloは当時、『Skyrim』のシニアデザイナーでした。問題のセリフは『Skyrim』のNPCが話す、単なる当たり障りのないセリフだったといいます。「確かあれを書いたのは夜遅く、というよりも早朝でした。『Skyrim』の開発が始まってずいぶん経った頃で、僕は衛兵のセリフを量産していました。数年後に『Fallout 4』でも同じような仕事をしましたね。とにかく面白いセリフをたくさん考えて、衛兵を少し面白くしようとしていただけなんです。ただそれだけだったんですが」

どんな場面でも使えるからこそ流行った

このスカイリムの衛兵の有名な台詞はゲーム内でもあらゆる時に耳にする言葉ですが、それが現実世界でもなじみやすい言葉だったのではないかとPagliarulo氏は分析しています。

「当時は気づきませんでしたが、流行るミームの共通点はファンがどんな場面でも使えるものだと思います」とPagliaruloは言います。「猫に怒鳴る女性他の女性にうつつを抜かす彼氏なんかもそうですよね。元々の意味はたいして重要じゃなくて、他の状況に当てはめるとどれだけ面白くなるかがポイントです。"膝に矢を受けて"ってミームが面白いのは、最終的に『Skyrim』や衛兵が全く関係ない形で使われるからなんでしょう」

それこそが大流行の理由だったのかもしれません。Pagliaruloは「膝に矢を受けて」がそのままの意味で、『Skyrim』の世界でプロポーズを意味するスラングなどではないと言います。しかし、ゲーム内では普通なのに現実の私たちにとって不思議なこのセリフは、ホワイトランを歩き回るプレイヤーの想像力を掻き立てます。衛兵は本当に冒険者稼業をやめ、家族を持って定住したのかもしれないし、ただのファンタジー世界のくたびれた衛兵なのかもしれません。いずれにせよ、このセリフもまた『Skyrim』が1つの側面だけでは定義づけられないことを示すいい例です。だから皆さんのような冒険者がこの作品を愛し続け、10年経ってもこの世界を訪れてくれるのでしょう。

Xbox Game PassでエルダースクロールズV:スカイリム

200以上のGame of the Year賞を受賞した「Skyrim Special Edition」は、エピックファンタジーを衝撃的なディテールまで描いて具現化しました。「Special Edition」には好評を受けたゲームに加えて、一新されたグラフィックとエフェクト、ボリューメトリックライトや動的被写界深度、スクリーンスペースリフレクションなどの、全く新しい機能が入ったアドオンが追加されます。また、「Skyrim Special Edition」は Modの力を全て家庭用ゲーム機へ持ち込みました。新しいクエスト、環境、キャラクター、セリフ、鎧、武器など – Modがあれば、あなたの体験に際限はありません。

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のっそす(WPTeq運営)

WPTeqのメインライター兼管理人。 初めてパソコンを購入した際にWindows Meでトラブルに見舞われ、それ以降Windowsに関するさまざまな資料を読むようになる。 Zuneに惚れ込んで以来、Microsoft製品にハマる。 好きなピニャータはファッジホッグ。

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