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Xboxストアから『ワイプアウトの非公式移植』が削除。

2025年7月17日

マイクロソフトはXboxストアに掲載されていた『Anti-Gravity Racing WipeOut』がPS1のエミュレーションゲームであることを確認し、Xboxストアから削除しました。本作は2025年4月から7月までの間配信されていたようです。

Anti Gravity Racing Wipeoutが配信停止に

マイクロソフトストアでは自由にアプリやゲームを配信できる仕様であるため、著作権侵害のゲームタイトルが紛れ込むこともそれほど珍しいことではありません。AntiGravity Racing Wipe Outは2025年4月にリリースされ、2100円で提供されていました。本作はXbox Live実績に対応していなかったため、おそらくXbox Creators Programを通じて提供されたものと思われます。

ゲーム内容はPS1のレースゲームであるWipeOutとWipeOut3: Special Editionをわずかに改変したエミュレーションバージョンだとのこと。

なぜこのようなことが起こるのか?

Nintendo SwitchやPS5ではこういったことは殆ど起こらないのに、Xboxでは希にこのようなことが起こってしまうのは何故なのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。その理由はXboxストアが自由なストアだからです。

一般的にゲーム機のストアでゲームを提供するには、メーカーと契約して開発キットを入手し、開発したものを提供するために審査を行われます。開発キットはゲーム機よりもはるかに高い値段で販売されており、契約への敷居が高いことなどから比較的信頼性の高いゲームが提供されます。

一方でXboxは開発キットを入手する必要すらありません。安価な開発者ライセンスさえ購入すれば、Xboxでのストアでの提出が利用可能になり、開発キットの代わりに市販のXboxを開発者モードに切り替えて使用することも出来ます。また審査が少ない”Xbox Creators Program”であれば、簡易的な審査だけで少ない費用でストアに掲載することが出来ます。

結論を言えば、開発者に非常に優しい環境であるため、このようなエミュレーションゲームが提出されてしまう恐れがあるといえます。もちろん審査の段階で気づき、止めることが出来るのがベストですが、Xbox Creators Programはライセンス料のみでストア提出の費用が無料であることなどを考えると、審査に賭けられる予算もそれほどないのかもしれません。

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のっそす(WPTeq運営)

WPTeqのメインライター兼管理人。 初めてパソコンを購入した際にWindows Meでトラブルに見舞われ、それ以降Windowsに関するさまざまな資料を読むようになる。 Zuneに惚れ込んで以来、Microsoft製品にハマる。 好きなピニャータはファッジホッグ。

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