マイクロソフトが提供するエンターテインメントブランド、Xbox。日本ではマイナー気味なブランドの扱いですが、他のプラットフォームにはない魅力がたくさん詰まっています。そこで今回はXboxを初めて選んでみよう、またはXboxを久しぶりに帰ってこようと思っている人向けに、今のXboxのプレイ方法を大まかに説明してみました。
Xboxとは
Xbox(エックスボックス)とは、マイクロソフトのゲームおよびエンターテインメントのブランドで、ゲーム機にとどまらず、PCやスマートフォンなどの分野でのゲームサービスにもこの名称が使われています。
今Xboxを始めるならどれ?Xboxの種類と特徴を解説
Xbox Series S(ゲーム機)- はじめてのXboxにおすすめ!コンパクトなエントリー機
Xbox Series Sは安価かつコンパクトなテレビゲーム機タイプのXboxです。高性能ハードのXbox Series Xと同じゲームが遊べます。非常に小さいので、他のゲーム機のサブのゲーム機として使っても邪魔になりません。
こんな方におすすめ
- 省スペース・手頃な価格で楽しめる
- フルHDのテレビ・モニターを使用している方
- Xbox 360・初代Xboxの互換ゲームも楽しみたい方
- ゲームに画質はこだわらない方
Xbox Series X(ゲーム機) - 最新映像をフルに楽しみたい方に!4Kに最適な1台
Xbox Series Xは高性能かつ手軽にゲームを楽しめるゲーム機タイプのXboxです。4Kに対応した美しい映像は次世代機らしい映像を楽しみたい方に特におすすめです。高性能ハードですが、静音性にも優れているので、稼働音が気になるという心配もありません。ドライブ付きモデルもあり、CD、DVD、BD、4KBDのディスクを使える、Xbox 360や初代Xboxの古いゲームディスクも一部使用可能という点もうれしいところです。
こんな方におすすめ
- 高性能な次世代ゲーム体験が楽しめる
- 1440p/4Kテレビ・モニターを使用している方
- ゲームはできるだけいい画質で楽しみたい方
- 初代Xbox、Xbox 360の互換ゲームも楽しみたい方
- ディスクドライブのコンテンツも楽しみたい方
Windows搭載ゲーミングPC(PC) - ゲームももっと楽しめるWindowsのXboxサービス
ゲーミングPCは様々な性能、様々なストアが利用できるPCタイプのXboxです。Windows 10、Windows 11にはXboxという機能がはじめから搭載されており、これによりサブスクリプションサービスのPC Game Passや一部Xbox OneとXbox Series X|Sと互換性のあるXboxゲームを購入・プレイすることが出来ます。
またPCであれば、Xbox以外にもSteamやEpic Game Storeなども利用することが出来、最近はやりのMOBA、FPS、MMORPGジャンルなどPCの方が向いているといわれているゲームジャンルも十分に楽しむことが出来ます。
こんな方におすすめ
- PCならXbox、そしてSteamやEpicなどの他のストアも利用可能
- 性能は自分次第、あなた好みのマシンで楽しみたい方
- 配信やゲーム以外の用途でも使いたい方
クラウドゲーミング(PC・モバイル・テレビ等) - ネットがあればすべてがXbox
Xboxクラウドゲーミングは、設置された高性能サーバー上で動作するゲーム映像をストリーミングしてプレイするクラウドタイプのXboxです。利用するには高速かつ安定したインターネット環境が必要になりますが、それさえあれば据え置きゲームが動かないようなお手持ちのPC、Mac、スマートフォン、iPad、Fire TVなどのデバイスでもXboxゲームを楽しむことが出来ます。
導入費用が比較的安価に利用できるため、Xboxのゲーム機やPCを買うほどでもないけどXbox Game Passは体験してみたいという方や、他のXboxと併用して使用するのにお勧めです。
こんな方におすすめ
- 最も手頃にゲームが楽しめる
- スマホや性能があまり高くないPC、Fire TVなどで楽しみたい方
- 高速インターネット環境を整えている方
- ゲームのダウンロードをしたくない方
Xbox Oneとの違いとは?
Xbox OneとXbox Series X|Sは非常によく似たゲーム機です。Xbox Series X|SはXbox Oneの次世代ゲーム機であるため、Xbox Oneのほぼすべてのゲームがプレイできるほか、Xbox OneではプレイできないXbox Series X|S専用ゲームもプレイすることが出来ます。一方でXbox One Kinect センサーを使ったゲームはXbox Series X|Sではプレイできません。
ハードの世代が違うため、映像面や読み込みスピードなどで大幅な違いがあります。しかしXboxダッシュボード(ホーム画面)がよく似ていたり、Xboxコントローラーはどちらのハードでも利用することが出来るなど互換性もあります。
Xbox 360との違いは?
Xbox 360とXbox Series X|Sの違いは、Xbox Series X|Sの2世代前のゲーム機がXbox 360ということになります。つまり、Xbox 360はWiiやPS3の時代、Xbox OneはWiiUやPS4の時代、そしてXbox Series X|SがNintendo SwitchやPS5と同じ世代ということになります。
Xbox 360とはいろいろと異なる部分もありますが、一部Xbox 360ゲームはXbox Series X|Sでも引き続きプレイすることができます。
意外とあるぞ、みんなの知ってる定番ゲーム
Xboxと聞いて初心者の方が気になるのが『でも海外のゲームだけなんでしょ?』という疑問です。確かにNintendo Switchに比べれば日本のゲームタイトルはそれほど多くありませんが、以前までのXboxに比べればかなり改善されました。またクロスプレイという機能に対応したゲームであれば、Nintendo SwitchやPS5、PCのフレンドとも一緒にゲームが楽しめます。なので、Xboxを選んだからと言って必ずしも今までのフレンドとゲームが遊べなくなるわけではありません。
ここではXboxに対応している有名なゲームタイトルをいくつか紹介します。
クロスプレイ対応でみんなで遊べる有名タイトル
Apex Legends
Apex LegendsはXbox Series X|Sの120FPSをサポート。さらにクロスプレイも対応しているのでプレイステーションやPCのゲーマーともゲームを楽しめます。
Fortnite
フォートナイトはXbox Series X|Sでの120FPSをサポート。さらにクロスプレイも対応しているのでプレイステーションやPCのゲーマーともゲームを楽しめます。
原神
Xboxでも原神が発売。クロスプレイ・クロスプログレッションで他のプラットフォームのデータも引き継ぎ一緒に遊べます。(2024年11月20日リリース)
ファイナルファンタジー14
ファイナルファンタジー14はXbox Series X|Sにも対応しました。過去のファイナルファンタジー14のゲームデータを引き継ぎ、他のプラットフォームのプレイヤーとも一緒に遊ぶことが出来ます。
Call of Duty
Call of DutyはXboxのファーストパーティソフトなので、Xboxもサポート。Xbox Game Passで毎年発売日から安価にプレイできるほか、クロスプレイも対応しているのでプレイステーションやPCのプレイヤーとも一緒にゲームが楽しめます。
マインクラフト
マインクラフトはXboxのファーストパーティソフトなので、Xboxにも対応。Xbox Game Passでもすぐにプレイできます。クロスプレイもサポートしているので、スマートフォンやプレイステーション、Nintendo Switch、PCのプレイヤーとも一緒にゲームが楽しめます。
ストリートファイター6
ストリートファイター6はクロスプレイでプレイステーションやPCのゲーマーともプレイ可能。
レインボーシックスシージ
レインボーシックスシージはXbox Series X|S、Xbox One、PS5、PS4、PCでのクロスプレイに対応。
モンスターハンターワイルズ(2025年発売)
XboxとPS5、PCで一緒に狩りに行くことが出来ます。
グランドセフトオート6(2025年発売)
みんなの知ってる定番ゲーム
エルデンリング
ドラゴンクエストlll HD-2D
龍が如く8外伝
龍が如く1-7外伝まではゲームパスでプレイ可能。(2024年10月現在)
ペルソナ3リロード
Xbox Game Passでプレイ可能。(2024年10月現在)
Xbox Series X|Sに乗り換えて分かった感動ポイント
次世代を感じられるゲームとテクノロジー
新しいゲーム機では、やはり映像の進化にも期待したいところ。Xbox One Xでもかなり美しい高解像度の映像を実現していましたが、Xbox Series Xではさらに進化しなめらかかつ高解像度のゲーム体験も出来るようになりました。
もちろんこれらのゲームは単にソフトを1つ1つ買うだけでなく、Xbox Game Passを使って安価かつたくさんのゲームをプレイすることが出来ます。(ゲームパスに入ったらMicrosoft Flight SimulatorやHellblade 2は必見です。)
高速スピードのSSDによってロード時間も非常に短くなっており、ゲームの待ち時間も少なくなったのもうれしいポイント。
Xbox Oneに引き続き、3Dの立体的なオーディオが楽しめる空間オーディオに対応していたり、ドルビービジョンのリッチなHDRをサポートしていたり、高性能化した性能により120FPS、VRRの恩恵を受けやすくなるなど最近のテレビやモニター、オーディオ環境の機能もフルに活用できます。
ゲームをサクサク切り替えOK、クイックレジュームが便利すぎる
Xbox Series X|Sで新たに搭載された『クイックレジューム』。これはスマートフォンアプリのように複数のゲームタイトルを途中で切り替えることが出来る機能で、例えばドラクエでレベル上げをしているときに、モンハンのお誘いを受けてフレンドとモンハンをプレイ、その後ドラクエに戻るという流れでもそれぞれゲームを1から起動することなく、前にプレイしていた場所から再開することが出来ます。
つまり、ゲーム機のスリープで閉じるような感覚で、複数のゲームを中断できます。これはゲーム機の電源を再起動したり、システムアップデートによる再起動が入っても原則的に維持されます。
1本のゲームをがっつりやりこむ人にとっては恩恵は薄いかもしれませんが、その日の気分でいろいろなタイトルを遊ぶ人にとってはかなりありがたい機能だといえます。
ハードもソフトも、互換性があるってうれしい
Xbox Series X|Sは、Xbox Oneと互換性があります。Xbox One世代のコントローラーをそのまま使うことが出来るのはとてもうれしいポイント。シェアボタンがなかったり、コントローラーのグリップなどの変更はありますが、そのままXbox Series X|Sのゲームでも使えるため、ローカルマルチプレイ用のサブコントローラー、調子が悪いときの予備などに過去に買ったコントローラーを利用できます。
またゲームソフトもKinectタイトルを除くすべてのXbox Oneゲームをプレイすることが可能。また一部ではありますが互換性があれば、Xbox 360や初代Xboxのゲームもプレイすることが出来ます。他機種では現行機種に移植されていないタイトルもXboxなら現行機種でプレイできるのはうれしいですね。
またそれらがそのまま動くだけでもありがたいですが、一部のゲームは『FPSブースト』もサポート。30FPSのゲームタイトルが60FPSでなめらかに動いたり、60FPSのタイトルが120FPSで動くといったXbox Series X|Sのハードウェア性能を生かしたフレームレートの増加が行われます。
Xboxに飛び込んでみよう!
Xboxの紹介をしてみましたが、いかがだったでしょうか。Xboxにあまり触れたことがない人にとってなんとなく縁のない存在に思える人も多いかもしれませんが、触ってみるとゲームを遊ぶのにはかなりいい環境であることがわかります。少なくともXbox Game Passいろいろなジャンルのゲームをプレイしたい人には自信を持っておすすめできます。
皆さんも勇気を持ってXboxにJump Inしてみませんか?
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