発売以来レビューを投稿しようと色々と書いては消してを繰り返していましたが、今回はXbox One Xのレビュー記事のように大きな記事を1つ載せるのではなく、今後複数の記事でXbox Series Xの魅力を書いて行けたら良いなと思っていますのでよろしければお付き合い下さい！
Xbox Series Xとは
Xbox Series Xは2020年11月10日に発売されたXboxの次世代ゲーム機です。Xboxというとバージョンが少しわかりづらいところがあるのですが、初代Xbox、Xbox 360、Xbox Oneに続く第4世代のXboxということになります。Xbox Series Xは基本的には従来のXbox Oneをベースに映像や音をよりリアルにし、ゲーム体験をパワーアップすることを目的に開発されました。
Xbox Series X スペック
プロセッサ
CPU: 8X コア @ 3.8 GHz （3.66 GHz w/SMT） カスタム Zen 2 CPU
GPU: 12 TFLOPS、52 CUs @1.825 Ghz カスタム RDNA 2 GPU
SOC ダイ サイズ: 360.45 mm
プロセス:7nm Enhanced
メモリとストレージ
メモリ: 16 GB GDDR6 バスサイズ 320 ビット
メモリ帯域幅: 10 GB @ 560 GB/s、6 GB @ 336 GB/s
内臓ストレージ: 1 TB カスタム NVME SSD
I/O スループット: 2.4 GB/s (Raw)、4.8 GB/s（圧縮、カスタム ハードウェア圧縮解除ブロック付き）
拡張可能なストレージ: Xbox Series X|S の 1 TB Seagate 拡張カードのサポートは、内部ストレージと完全に一致します（別売）。USB 3.1 外付け HDD （別売） のサポート。
ビデオ機能
ゲームの解像度: True 4K
ハイ ダイナミック レンジ: 最高 8K HDR
光学ドライブ: 4K UHD ブルーレイ
パフォーマンス目標: 最大 120 FPS
HDMI 機能: 自動低待機時間モード。HDMI 可変リフレッシュレート。AMD FreeSync。
オーディオ機能
Dolby Digital 5.1
DTS 5.1
Atmos を搭載した Dolby True HD
DTS:X
最大 7.1 L-PCM
ポートと接続性
HDMI: HDMI 2.1 ポート × 1
USB: USB 3.1 Gen 1 ポート × 3
ワイヤレス機能: 802.11Ac デュアルバンド
イーサネット： 802.3 10/100/1000
アクセサリ ラジオ: 専用のデュアルバンド Xbox ワイヤレス ラジオ。
デザイン
本体サイズ: 15.1 cm × 15.1 cm × 30.1 cm
重量: 4,45 kg (9.8 lbs)
Xbox Series Xの特徴
ともかくパワフル！
Xbox Series Xは最新のZen 2プロセッサ+フルRDNA2 GPU搭載。これによって実現している映像は4K/60psの高密度な映像をターゲットとしており、最新のテレビと組み合わせることで従来では見ることができなかったきめ細やかな映像を見ることができます。
またHDMI 2.1に対応しており、対応ディスプレイではVRRやドルビービジョン(HDR)、自動低遅延など様々な機能も利用出来ます。
さらにオーディオ機能も従来よりもさらにパワーアップし、3D立体音響のWindows Sonic、Doby Atmos、DTS:Xのオーディオ形式でリッチなサウンドを体験できます。
高速SSDと効率的な読み込み技術を搭載しており、ゲームのロードも今までよりも超高速になりました。またゲームの切り替えをスムーズに行いプレイしていたゲームの前回の状況を素早く読み込む｢クイックレジューム｣という機能も搭載されています。
超静か
大型ファン、大型ヒートシンクを初めとする贅沢な冷却装置により、Xbox Series Xは今までよりもさらに静かな本体となりました。パワフルな4Kゲームを動かしているときでも私の環境でテストしている限りはファンの音がうるさくなることはありませんでした。むしろ接続しているUSB HDDドライブの読み込み音の方がうるさいくらい本体は静かです。
過去現在未来のゲームに対応したラインナップ
次世代のパワフルなゲームタイトルをサポートしているだけではなく、Xbox Series Xでは初代Xbox、Xbox 360の互換性のあるゲームタイトルが利用出来るほか、Kinectを覗くXbox Oneのゲームタイトルもすべてプレイすることが出来ます。また互換で引き継がれたかつての名作たちも高速ローディング、クイックレジュームなどのマシンパワーの恩恵を受けることができます。
Xboxでは独自のサブスクリプションサービスXbox Game Passと呼ばれるものがあり、このパスに加入すると数百のゲームタイトルの製品版が遊び放題になります。このサブスクリプションは旧作やインディータイトルだけではなく、MicrosoftとBethesdaが発売する新作タイトルも発売日からプレイすることが出来るほか、Electronic Artsが発売したゲームも半年から1年程度でサブスクリプションに入る見込みです。
たくさんのゲームを浴びるように遊びたい！という方にとってはこれ以上にないほど快適な環境と言えます。
Xbox Series Xファーストインプレッションレビュー
いよいよ発売されたXbox Series X。発表されていた通りのパワフルな性能を持っており、期待通りの次世代ゲーム体験に踏み出す事が出来ます。
私のプレイスタイルとしては、｢一本のゲームをぶっ続けてプレイする｣ことよりも｢色々なゲームをつまみ食い｣する遊び方をすることが多く、この遊び方をする場合驚くほどクイックレジュームが便利です。がっつりとヘイローで対戦を楽しんだ後、少し疲れたらソニックでいつものタイムアタック…という風なプレイをすぐに切り替えることが出来ます。
グラフィックスは従来のXbox One Xでは4K/30fps止まりだったゲームが60fpsに対応するなどスムーズにプレイ出来るゲームが増えました。一方で現時点では映像表現はフレームレートや一部の改善を除いてXbox One Xと大きく変わっている印象はありません。これは最近のゲーム機の世代交代を経験している方なら”いつものこと”だと思うでしょう。ソフト開発会社が熟れてきた1～2年後から新のパワーが発揮されると思います。
本体は異常なほど静かで、これほど静かなゲーム機は本当に久しぶりです。手を当てたり耳をかざさない限り本体の動作音は殆ど感じることが出来ません。今後パワフルなゲームが登場したり、設置場所の環境によってはファンの音を感じるかもしれませんが、あの静かだと思っていたXbox One Xをさらに上回る静音性は驚異的に感じます。
Xbox Series Xのレビューで必ず触れなくてはならないのが｢Xbox Game Pass｣の存在です。数百のゲームラインナップと毎月追加されるゲームは本当に良作が多く、ゲームパスに入っていなかったら出会えなかったと思うような作品も少なくありません。ただゲームパスについては本項目で触れると本当に長くなってしまうので、今回は割愛させていただきます。
Xbox Series Xはまだ発売されたばかりのゲーム機ですが、Xbox Oneの多くを引き継いでいるので機能やコンテンツ面で不足は感じません。一方で本体の性能をアピール出来るキラーローンチタイトルもなくシステムもXbox Oneとほぼ同じのため目新しさが薄いと感じてしまうのは仕方ないかも知れません。前述の通り、今後Xbox Series Xの機能をフル活用したゲームタイトルが登場するようになればこのあたりの印象も変わるかも知れませんが、今のところは｢次世代機でしか出来ないゲーム｣を求めるのは少し早く、｢名作てんこ盛りのゲームパスゲームを超快適に遊ぶデバイス｣というのが今の位置付けと言えると思います。
マイクロソフトがともかくゲーム漬けに楽しめるように開発したこの1台。ゲームパスや膨大な過去の資産からたっぷり好きなだけ遊ぶ事が出来るこのマシンはゲームファンなら望んでいた機能やサービスがこれでもかというほど搭載されています。現時点ではXbox Oneの世代のサポートも継続されており次世代ゲーム機でしか遊べないゲームも殆どないため、急いで乗り換える必要はないかも知れませんが、はまる人ならとことん楽しめる1台に仕上がっています！
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