
ゲームのテクノロジーを検証するメディアDigital Foundryは、2025年のグラフィックオブザイヤーアワードを発表しました。1位に選ばれたのはXboxのid Softwareが手がけたゲームタイトル『DOOM: The Dark Ages』となっています。
DOOM: The Dark Agesは素晴らしいグラフィック
Digital FoundryはDOOM: The Dark Agesのピクセル単位の詳細な映像と最新の技術について高く評価しており、今回最もグラフィック技術に優れたゲームに選んでいるようです。
以下Digital Foundryのレビューとなります。
5月に発売された際、『Doom: The Dark Ages』は、PCでもコンソールでもRT対応グラフィックハードウェアを必須とする仕様によって大きな騒ぎを巻き起こした。だが、id Softwareの最新FPSに実際に触れてみると、ゲームがフルのレイトレーシング・グローバルイルミネーション(RTGI)モデルを驚くほど高いパフォーマンスで実現していることにすぐさま感銘を受けた。弱いXbox Series Sでさえフレームレートを落とさずに動作するほどだ。
直接光と間接光の両方を巧みに処理することで、広大で半オープンな戦闘ゾーンに驚くほど一貫したビジュアルをもたらしている。石と金属で構成された異世界的な建造物が、id Tech 8のピクセル単位のライティングによって融合し、まるで究極のヘヴィメタルアルバムのジャケットのように見える。そして、現代の他のDoom作品と比べて複雑さが増したレベル構成も、巨大なプリベイクファイルに頼ることなく処理できている点で、id Tech 8のRT標準機能が高性能かつ美しい環境を実現している。
『Assassin’s Creed Shadows』と同様に、『D:TDA』はキャラクターに毛髪シミュレーションを施し、世界を反応的な物理ベースの破壊で満たしている。これによりオブジェクトが頻繁に爆発するだけでなく、敵やその死体までもが破片に反応し続ける。さらに物理的リアリズムを高める要素として、水面には本格的な波動物理シミュレーションが導入され、美しい空や天候の描写と相まって臨場感を増している。CPU効率の高さも際立っており、これまで以上に多くの3Dレンダリングされた敵を同時に画面に登場させ、それぞれが独立したAIルーチンで動き回ることが可能だ。
その上で、ハイエンドPCではパストレーシングによるライティングが屋外全域をカバーし、光の表現にさらなるニュアンスを加えている。低スペック環境ではレイトレーシング反射などの機能を削ぎ落とすことでスケールダウンしつつも、計算負荷の高いRTGIを維持し、安定した60fpsを実現している。そして同時に、強力なPCでは今後数年間にわたってレンダリングを将来性あるものにするほどの高い上限を備えている。
そのほかのゲームタイトル
2位はUE5ベースで髪のシミュレーションや破壊表現などを実現した『アサシンクリードシャドウズ』、3位は細部のテクスチャから広大な地形まで詳細なディテールを実現している『デスストランディング』が選ばれました。
そのほかにもGhost of Yotei、Mafia: The old Country、Metroid Prime 4、Routine、Silent Hill f、Earthion、Dying Light: The Beastが選ばれています。
特別言及としては、『マリオカートワールド』、『カービィのエアライダー』、『Fast Fusion』、『Panic Buttonによるゼルダやマリオ、スプラトゥーンのSwitch 2最適化』、『Star Wars OutlawsのSwitch 2でのレイトレーシング』にも触れられました。
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