マイクロソフトの共同創設者、ビルゲイツ氏はモバイル市場でAndroidがアップル以外の部分でシェアを取ったのは彼の最大の過ちだったと話していることが分かりました。
インタビューの引用
｢ソフトウェアの世界、特にプラットフォームの世界では、これらは勝者独占市場です。だから、これまでで最大の過ちは、私が関わったあらゆる管理ミスが、MicrosoftをAndroidではないものにしてしまったことだ。AndroidはApple以外の標準的な携帯電話プラットフォームとなった。しかしMicrosoftが勝つのは当然のことだった。本当に勝者総取りです。半分のアプリ、90%のアプリがある人は、破滅への道を歩んでいることになる。Apple以外のOSには1つの余地があるが、それは何の価値があるのだろうか。4000億ドルがG社からM社に移転される。｣
Windows Phoneが躓いたのはどこ？
Windows Phoneが躓いたポイントだと感じるのは以下の点です。
1.KIN
マイクロソフトはその昔｢KIN｣と呼ばれるSNS特化スマートフォンを作っていました。 この端末、元々発売の1年以上前に完成していたのにもかかわらず社内政治の関係で1年以上発売が遅れたと言われており、アイディアは面白かったものの発売した時点で誰からも期待されていなかったという悲惨な端末となっています。
もしもソーシャルに特化した新しい見方の端末が2009年以前に登場していたら、マイクロソフトのスマホ事業も異なっていたかも知れません。
2.互換性
Windows Phone 7はあらゆるデザインを一新した端末でしたが、Windows Mobile 6.5以前のアプリケーションとの互換性がありませんでした。 色々と仕様が異なるため互換性がないのは当然かも知れませんが、当時Windows Mobileの愛好家たちがWindows Phoneに移行する理由が殆どなかったのも事実です。
3.自由度
Windows Phoneはセキュリティが売りでしたが、一方でiPhone以上に窮屈なOSでした。 Windowsファンの多くは、Windows MobileやデスクトップOSと同じくらい自分好みのスマートフォンにカスタマイズしたいと考えていましたが、アプリの外部インストールやホームのカスタマイズなどあらゆる部分に制限がありました。
また最初期はプロセッサにも制限があり、端末が新しくなっても同じプロセッサしか搭載してはいけないという縛りがあったため性能が他社よりも格段に低かったという問題もあります。
4.Google
Windows Phoneの敗北の最大の理由だと考えられるのが、Googleの存在です。 GoogleはマイクロソフトのWindows Phoneには出来の悪いGoogle検索アプリ以外になにも提供しませんでした。
つまりGoogleマップもYouTubeもまともに使えないプラットフォームだったと言うことです。 マイクロソフトがYouTubeアプリを作った際はGoogleが配信停止を要請しており、YouTubeが快適に見れないプラットフォームが成長できるはずがありませんでした。
5. Project Astoria
Windows 10 Mobileの秘策、Project AstoriaはGoogle Androidのapkファイル（アプリケーションファイル）をWindows10 Mobileでも実行できるようにするというとっておきの機能でした。
しかしWindows 10 Mobileの縮小が社内的に決定してしまったのか、Insiderで一時は提供されていた者の正式実装されることなく開発はある日突然終了してしまいました。
もしもAndroidアプリが動くようになっていれば、話は変わってきていたかも知れません。
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