Windows:PCとSurface

Surface Pro 8、前モデルのSurface Pro 7と比べて何が変わった?

マイクロソフトの最新の2in1 PC「Surface Pro 8」。

Windowsタブレットとしては競合よりもお値段が少し高めですが、確かな品質で非常に人気のあるシリーズです。今回はそんなSurface Pro 8が従来モデルと何が変わったのかをご紹介したいと思います。

Surface Pro 8で変わったこと

Windows 11がすべて標準搭載になった

最大の変更点の1つとして「すべてのモデルがWindows 11搭載」になったということです。どういうことかというと、Surface Pro 7でもWindows 11は利用することが出来ましたが、標準搭載ではWindows 10を搭載していたものも存在したんです。

Windows 10搭載モデルでも、Surface Pro 7であればすべてのモデルでWindows 11への無償アップグレードは可能なんですが、アップグレードには時間がかかってしまいます。

その点Surface Pro 8なら初めからWindows 11なので手間いらずというわけです。

Intel Core i5モデルもファン内蔵に変更

従来のSurface Pro 7以前のいくつかのモデルではIntel Core i3、Intel Core i5相当のモデルではファンレスモデルでした。そのため冷却ファンがなく、静音を好むユーザーから好まれていました。

一方でSurface Pro 8はすべてのモデルでファンが内蔵されました。これにより高負担時は風が出てしまうのですが、冷却が行われることでパフォーマンスも向上したとのことなので性能アップの代償といえる変更となっています。

またこの変更により、100gほど重量が重たくなっています。

本体サイズはそのままに画面サイズは12.3→13インチへ

本体のサイズはほとんど変わっていませんが、Surface Pro 8はディスプレイのサイズが12.3インチから13インチへと変更になりました。その分画面の周りのベゼル(縁)が小さくなり、モダンな外観となりました。

タイプカバーが新バージョンに、ペンは充電式に

Surface Pro 8ではSurfaceタイプカバーやSurfaceペンが新しいものになりました。

Surfaceタイプカバーにはペンが収納できる形状となっており、SurfaceペンはSurface Slim Pen 2という平べったい構造に変更されています。Surface Slim Pen 2は充電式となっており、タイプカバーに収納している、または本体に貼り付けていれば自動的に充電されます。、またSurface Slim Penはモーターが搭載されており、振動により紙で描いている書き心地も再現するようになりました。

欠点としては従来のSurfaceタイプカバーは使用できないということです。Surface Penは使用することは出来ますが、収納して充電するようなことは出来ません。

Thunderbolt 4(USB-C)端子が2つに、USB-AやMicroSDXCが廃止

Surface Pro 8ではThunderbolt 4(USB-C)端子が2つ搭載されました。一方でUSB-Aポート(フルサイズUSBポート)やMicroSDカードの接続はアダプターなしでは行えなくなっています。

USB-C端子も普及してきているのでそれほど大きな問題ではないかもしれませんが、USBメモリーでデータを頻繁にやりとりする現場などでは困るということになるかもしれません。

一方でマイクロソフトはクラウドサービスの活用を推進しているため、この機会にOneDriveなどのサービスを利用するのもいいかもしれませんね。

ドルビービジョン対応120Hzディスプレイ

新しいSurface Pro 8では「ドルビービジョン」をサポートしたディスプレイとなりました。ドルビービジョンとはHDRの規格の1つで、従来よりも明暗をくっきり、豊かな色の表現が可能になるといった効果があります。

またSurface Pro 8では最大120Hzまでの描画が可能となりました。これにより、”コマの数”が増えたため、描画がよりスムーズになっています。描画がスムーズになることで、バッテリーの消費が激しくなるという懸念がありますが、Windows 11の制御機能により「画面がスクロールしている時だけ120Hzを行う」ような機能もあります。

Intel Core i5 第11世代プロセッサ搭載

Intelの新しい規格である「Intel Evo プラットフォーム」に対応した最新プロセッサが搭載しています。搭載されているプロセッサはIntel第11世代プロセッサの「Core i5-1135G7」と「Core i7-1185G7」の2つのラインナップから選ぶことが出来ます。

ベンチマークを見る限り非常に優秀かつ高速なプロセッサで、3Dグラフィックス周りの機能も進化しました。

最大バッテリー時間が16時間に、従来の10.5時間から大幅増加

Surface Pro 8は最大バッテリー時間がぐぐっと延びて最大16時間になりました。従来のSurface Pro 7が10.5時間でしたから、最大で5.5時間伸びたと言うことになります。

もちろんコンピューターのバッテリー最大時間はあくまでも目安であり、使用用途によって大きく変わります。例えば3Dゲームアプリを起動するとこの4分の1も持つかどうか怪しいという状態になります。

とはいえバッテリーの使用時間が大きく伸びたのは使用者にとっていいことですから、従来モデルに不満を持っていた人も嬉しい変更ですね。

最大32GBまでRAMが選択可能に(従来最大16GB)

 

最大RAMが16GBモデルまでしかなかったSurface Pro 7ですが、今回は最大32GB RAMまで選択可能になりました。RAM 16GBでも通常の使用で困ることはまずないほど大容量なものですが、32GB RAMのモデルが欲しいとおもっていた人には朗報ですね。

大容量RAMモデルがオススメできるような人は、例えば動画編集でたくさんの素材を扱う人、写真加工で高解像度データのRAW現像を行う人、複雑なプログラミング作業を行う人のようなシーンでは活躍するのではないかと思います。

4Kリアカメラにパワーアップ

フロントカメラについては変更はありませんが、リアカメラが1000万画素の4Kカメラに変更されました。リアカメラはあまり使うシーンがないかもしれませんが、4Kカメラが搭載されたことで、映像をSurfaceで撮影し、そのまま編集アプリケーションで編集ということも現実的になったかもしれません。

Surface Pro 8

プロのために設計された Pro で、これまで以上に可能性を広げてください。  Surface Pro 8 は、構成でインテル® Evo™ プラットフォームの上に構築することを選択できる初めての Surface Pro であり††、Windows 11 を最大限に活用できるように設計されています。Surface Pro 8 は、ラップトップのパワーとタブレットの柔軟性を兼ね備えており、象徴的なキックスタンドであらゆる角度に調整でき、取り外し可能なキーボード*、ビルトインの充電機能付きスリムペン格納部を備えています。^より大きな 13 インチのタッチスクリーンや Thunderbolt™ 4 ポートによる高速接続、必要に応じたスピードアップで素晴らしいことができます。

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のっそす(WPTeq運営)

WPTeqのメインライター兼管理人。 初めてパソコンを購入した際にWindows Meでトラブルに見舞われ、それ以降Windowsに関するさまざまな資料を読むようになる。 Zuneに惚れ込んで以来、Microsoft製品にハマる。 好きなピニャータはファッジホッグ。

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