
長年のXboxのリーダー、フィルスペンサー氏が引退し、10年以上にわたってXboxを支えてきたリーダーシップが終わりを迎えます。Xboxに関するネガティブなニュースも近年多く見られますが、フィルスペンサー氏は多くの決断によってゲーマーから支持されてきました。
7つの功績
1. Kinectの“必須化”を撤廃し、Xbox Oneを立て直した

- 2014年に就任後、Kinect同梱をやめて価格を下げ、コアゲーマー重視へ方向転換。
当時Xbox OneはKinectによるカジュアルゲーム路線が大きく批判されており、Kinect必須化を廃止、縮小、そして完全に廃止したことでXboxが再びゲーマーのプラットフォームであるように路線変更を行いました。
個人的にはKinectのゲームタイトルは非常に個性的で、PCゲームにはない強力なコンソールの魅力だと思っていたため、廃止されたのは残念ですが、離れていたXboxゲーマーの心を掴むことが出来た戦略の1つです。
2. 後方互換性(Xbox / 360 / One)の復活と強化

- E3 2015で発表された後方互換は、Xboxの象徴的な強みとなり、今も高く評価されている。
Xbox 360とはアーキテクチャが大幅に異なることから、後方互換は出来ないと思われていました。しかしXboxは投資を行い、Xbox 360および初代Xboxゲームタイトルの互換性を実現しました。すべてのタイトルが互換対応したわけではないものの、現行機種でリマスター・移植されていないようなタイトルも現代のハードでプレイ出来るのは非常に大きな功績だといえます。
3. Xbox One S / Xbox One X の開発と成功

- One Sで本体を小型化し洗練。
- One Xでは当時最強性能のコンソールを実現。
Xbox Oneが商業的に失敗した後、Xbox One S、Xbox One Xの二つのハードウェアをリリースしました。非常にスタイリッシュかつパワフルなゲーム機で再びゲームのためのプラットフォームに回帰したことをアピールしています。
4. Xbox Game Pass の拡大と“Day One”導入

- 2017年開始、2018年にファーストタイトルの発売日同時提供を開始し、サービス価値が一気に向上。
ゲーム業界の”Netflix"を目指して提供されたXbox Game Passがスタート。発売日から様々なゲームをお得にプレイ出来るため、多くのゲーマーに支持されるサービスとなりました。
5. スタジオ買収によるファーストパーティ強化

- Playground、Ninja Theory、Obsidian、Double Fine などを獲得し開発力を底上げ。
Xbox Oneの初期の世代では多くのスタジオが閉鎖されましたが、フィルスペンサー氏がトップになってからはスタジオの買収を重ね、ファーストパーティゲームスタジオの強化が行われてきました。
6. Xbox Series X|S の成功したローンチ

- 高速SSD、Quick Resume、手頃な価格帯などで前世代より好評なスタートを切った。
7. Smart Delivery / FPS Boost など“ユーザー第一”の機能を導入

- 自動アップグレード、Auto-HDR、FPS Boost など、旧作の価値を高める機能を多数提供。
ユーザーフレンドリーかつ、ユーザーがお金を掛けなくとも様々なサービスを受けることが出来ました。
ありがとう、フィルスペンサー
マイクロソフトの製品とサービスはリーダーシップによって大きく方向性が変わります。フィルスペンサーのリーダーシップ世代についても賛否分かれる決断が多く行われましたが、他社では見られないようなユーザーフレンドリーなサービスが多く提供された点は個人的には非常にXboxの魅力につながっていたと思います。
フィルスペンサー氏が残した素晴らしいものを忘れずに、次の世代でも素晴らしいXboxを目指して尽力してくれることを期待しましょう。
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