Xbox Series X|Sは2020年にリリースされたゲーム機ですが、先進的な機能が多く採用されています。特に注目すべきは、DSC(Display Stream Compression)というテクノロジーのサポートです。この技術により、ゲーム体験がどのように向上するのか、詳しく見ていきましょう。
DSC(Display Stream Compression)とは?
まずはDSC技術について詳しく見ていきましょう。DSCは、映像データを圧縮する技術で、主にDisplayPortやHDMIなどのビデオ伝送規格で使用されています。この技術を利用することで、高解像度の映像をより効率的に伝送することが可能になります。
DSCの最大の利点は、画質を損なうことなくデータ量を削減できる点です。これにより、4Kや8Kの高解像度映像を、より少ない帯域幅で伝送することができるため、ゲーム機の性能を最大限に引き出すことができます。
Xbox Series X|Sでは40Gbpsの帯域幅でデータ伝送が可能ですが、これに加えてDSCをサポートしておりより多くの映像情報をやりとりすることが出来ます。
DSCがもたらす映像体験の向上の効果
DSCテクノロジーを利用することで、ゲームプレイの映像体験は大きく異なります。4K解像度で120FPSのゲームプレイを行うには非常に大容量のデータのやりとりが必要になりますが、こういった場合にもDSCを利用することで、データを圧縮して送信することで、詳細を失うことなく競技性の高いゲームでも美しい映像を出力することが出来ます。
Xbox Series X|SはDSCをサポート
Xbox Series X|Sはマイクロソフトの公式サイトには具体的にDSCをサポートしているかどうかは表記されていません。しかし公式ドキュメントにDSCのサポートと表記されています。また、念のためXboxのサポートにも問い合わせましたが、Xbox Series X、Xbox Series Sのどちらもサポートしているとのことでした。
Xbox Series X|S は Display Stream Compression (DSC) を搭載しており、HDMI 2.1 モニターやケーブルを使用して優れた画質を体験できます。
Xbox One SやXbox One Xについては4K出力をサポートしているものの、DSCはサポートしていないとのことでした。
PS5はDSCをサポートしておらず、PS5 ProではDSCをサポートしています。
他にも優れた映像テクノロジーをサポート
Xbox Series X|SがサポートしているテクノロジーはDSCだけではありません。一般的なHDR10の4倍の表現が可能な『ドルビービジョン』もサポートしており、対応したスクリーンではより細やかな表現が可能です。
またHDR非対応タイトルについてもマシンラーニングを活用したオートHDRテクノロジーにより、Gears 5のようなAAAタイトルのHDR情報を学習し、HDRをサポートしていないゲームでもHDRデータを生成し、HDRでプレイすることが可能です。
Xbox Series X|Sで最高峰のゲームライフを楽しもう
Xbox Series X|Sは2020年のゲームハードであり、発売からしばらくたった今、最新のゲーム機とは言いづらい状態になりました。しかしながら、当時最先端のテクノロジーを採用していただけに、2025年でも他社と比べて遜色がない状態となっています。
今回Xbox Series X|SではDSCを対応していないとコメントでご指摘を頂き、この記事を作成させていただきました。アイディアを頂きありがとうございます。
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