マイクロソフトのDirectXチームはブログ上でDirectStorageをWindows向けに導入する準備が出来たことを明らかにしました。このテクノロジーを使用したゲームタイトルでは、ストレージの読み込みを効率化することが出来、ロード時間の大幅な短縮とこれまで以上に拡張性と密度を備えたバーチャル世界に期待出来るようになります。
高性能PCのボトルネックをなくす
昨今ではSSDやPCIeテクノロジー、NVMeテクノロジーの進歩により、PCの世界では従来よりも遙かに多くの帯域幅を利用できるようになりました。
これにより昨今のゲームではより多くのデータをロードするようになりましたが、データの読み込める量は共有メモリ/GPUアクセス可能メモリーに納めることが必要です。
従来のストレージAPIの場合、昨今の高性能化したIOリクエストに対して最適化が行われておらず、NVMe帯域幅にスケールアップできず、ゲームでは制限が発生するボトルネックが発生していました。つまりPCの高性能ハードウェアを十分に生かせない状態でした。
DirectStorageでは、PCゲームでのストレージを最適化します。もちろん高速ストレージでない場合も従来通り機能します。
提供される時期について・今後ゲーマーにとって期待出来ること
DirectStorageは今回開発者向けに公開SDKがリリースされました。開発者が十分にこの機能を理解し、実際の製品に使用されるのはまだ先のことかも知れませんが、近い将来ゲームがDirectStorageをサポートされることが期待されます。
PCゲーマーで今後最新の技術トレンドを使ったゲームをプレイしたいと考えている場合、PCIe 4.0以上の環境でNVMe SSDの導入を考えるべきかも知れません。
Xboxユーザーの場合にも利点があります。Windows PCでDirect Storageが活用された場合、Xbox Series X|Sでも同様の技術がサポートされているため、ロードの最適化が増加することも期待出来ます。
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