マイクロソフトは先日「Optimized for Xbox Series X」のマークを発表しました。これは最もパワフルな次世代ゲーム機Xbox Series Xのパフォーマンスに最適化されているゲームタイトルであることを示す物です。
Xbox Wireにて詳細が記事にされていましたので、それを元にご紹介します。
Optimized for Xbox Series Xとは?
Optimized for Xbox Series Xは、Xbox Series Xのフルパワーを活用するゲームの指標です。Xbox Series Xは類を見ないパワーとスピードをゲーム開発者たちに提供するので、開発者はゲームで描きたい体験を作成し、様々な機能を利用することが出来ます。
Xbox Series Xでのベストな体験は各タイトルの最適化なくして実現出来ません。Xbox Series Xにネイティブな設計または再構築したゲームでは、次世代ゲーム機で最もパワフルなハードウェアの機能を最大限まで活用されていることを示します。
Optimized for Xbox Series Xで具体的に実現されること
このバッジがついているゲームタイトルでは、Xbox Velocity Architectureを介したロード時間の実質的な排除、カスタム次世代GPUによって実現した強力なビジュアルとハードウェアDirectXレイトレーシング、最大120fpsのハイリフレッシュレートといったものに対応していることを示します。
いくつか例を挙げてみましょう。
例
- Halo InfiniteはXbox Series Xのためにネイティブで設計された新作ゲーム。
- Xbox OneでリリースされたGears 5はXbox Series Xに最適化し劇的な進化。
こういったパワーを活用したゲームタイトルにこのマークがつきます。
画期的なビジュアルでゲームはもっといきいきと。
DirectX 12 Ultimateに対応した、ダイナミックでより現実的な環境を生み出すことが出来るハードウェアDirectXレイトレーシングをサポートする初のゲーム機です。DirectXレイトレーシングでは、ゲーム世界を冒険しながら、リアルな照明、より現実的な反射、3D空間での正確な音響表現をリアルタイムに聞くことが出来るということを意味します。
最終的にDirectXレイトレーシングを使えば、今までよりも物理的に正確なゲーム世界を作ることが出来ます。
この違いをよりよく理解するために、「Out of the Blue」の共同創設者であり、プログラマーでもあるManuel Fernandez氏にCall of the SeaでのDirectXレイトレーシングの活用について話を伺いました。
「Call of Seaでは、プレイヤーとその環境を対話するようにして物語を語るので、島はとても大切になります。Xbox Series XとDirectX レイトレーシングの強力なパワーのおかげで、島はより存在感があり、生きているように感じることが出来ます。プレイヤーは島の美しい環境を4Kで楽しむことが出来、没入感と全体的な体験が向上しています。」
次世代フレームレートが、最高の精度を提供
Xbox Series Xに最適化されたOptimized for Xbox Series Xタイトルでは、新しいコンソールパワーを使って4K/60fpsのパフォーマンスを目標により高いフレームレートを提供します。一部のゲームでは最大120fpsのフレームレートやVRR(可変リフレッシュレート)もサポートすることが出来るので、ゲーム開発者はより正確なコントロールを提供し、プレイヤーはゲーム展開の早いアクションをより正確に制御できます。
Xbox Series Xでの最適化にあり、CodemastersのテクニカルディレクターDavid Springate氏よりフレームレートの増加がゲームに与える影響について話して頂きました。
「DiRT 5はアクション満載のハイスピードオフロードレースゲームで、Xbox Series Xでの120fpsオプションを使用してゲームを遊ぶことが出来ることは素晴らしい事です。それはXbox Series Xでは60fpsで完璧に見えることを意味します。さらにゴージャスなグラフィックスのまま、120fpsで驚くほどスムーズな応答性の高いゲームプレイを提供できます。レースゲームのファンはフレームレートの重要性を理解しており、DiRT 5ではこれを実現します。プレイヤーへ最高のフレームレート、パワフルなスピードと応答性を提供します。それはとても素晴らしい、スムーズな体験です。私はそれを今まで体験したことはありませんでした。」
読み込み時間が短縮されることで、ゲームにもっと没頭できる
Xbox Series X用に最適化されたゲームタイトルは、豪華なビジュアルや優れたフレームレートだけに止まりません。Xbox Velocity Architectureテクノロジーのおかげで、ゲーム内の読み込み時間は実質的になくなります。Xbox Velocity Architectureは、カスタムソリッドステートドライブ、カスタムハードウェア、統合型ソフトウェアの組み合わせによって実現し、ゲーム内、ゲーム外の両方の側面から読み込み時間を大幅に短縮します。
例として大規模なオープンワールド環境を持ったゲームタイトルの場合、開発者は処理能力の大幅な増加とアセットを非常に迅速にストリーミングすることで、没入感を壊さずに活用することが出来るため、今までよりもダイナミックにゲームを感じることが出来るようになります。
開発者はステージ毎で行われるロード時間を効果的に排除し、”本当の”ファストトラベルシステムをつくることが出来ます。
Gears 5の開発者マイクレイナーはロード時間について次のように話しています。
「ゲーム開発者として期待を超える最もエキサイティングな変化の1つは、Xbox Series Xの大幅なI/O改善です。Xbox Series Xはコードを変更せずに読み込み時間を4倍以上高速化しました。新しいDirectStorage APIと新しいハードウェア解凍機能により、I/Oパフォーマンスはさらに向上させ、CPUオーバーヘッドを削減出来ます。どちらも高速ローディングを実現するために不可欠です。
将来を見据えたXbox Series Xのサンプラーフィードバック(SFS)を使えば、ワールドをストリーミングと視覚的詳細レベルに大きな変化を与えることになります。」
Optimized for Xbox Series Xの現在の対応タイトル
Optimized for Xbox Series Xの現時点での対応タイトルは以下の通りです。なお発売までの間にタイトルは追加され続けることになります。
- Assassin’s Creed Valhalla
- Bright Memory Infinite
- Call of the Sea
- Chivalry 2
- Chorus
- Cyberpunk 2077
- Destiny 2
- DiRT 5
- FIFA 21
- Gears 5
- Halo Infinite
- Hitman 3
- Madden NFL 21
- Marvel’s Avengers
- Outriders
- Scarlet Nexus
- Scorn
- Second Extinction
- The Ascent
- The Medium
- Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2
- Yakuza: Like a Dragon
Xbox Series X
ゲームについて
- 4K/60fps(最大120fps)をすべてのゲームに提供することを目的とした高性能
- 超高速メモリーGDDR 6 320Bit BUSでゲームはもっと生き生きと
- Xbox Velocity Architectureでストレージの読み込みが超高速化
- 遅延を1msでも減らすためにコントローラーやシステムの再設計
- Xboxシリーズとの高い互換性
--