2028年8月にWindows 11 Version 24H2のセキュリティアップデート（KB5063878）を適用すると一部のユーザーからSSDやHDDの認識がされなくなる、データが消えてしまうという深刻な不具合が報告され、話題となりました。
そしてその原因がSSDコントローラー大手Phison製品にあるのではないかという噂が広がりましたが検証の結果、そうではなかったことが分かりました。
Phisonが検証も再現できず
Phison（ファイソン）は台湾のSSDコントローラーメーカーで、自社でSSDを製造するだけでなく様々なブランド向けにSSDコントローラーを提供しています。SeagateのFireCudaシリーズ、GigabyteのAURUSシリーズなど日本でもなじみのある製品でも採用されている大手SSDコントローラーメーカーです。
SNSではSSDコントローラー大手のPhisonのSSDコントローラーを採用した製品がトラブルに遭っているのではないかと噂されていました。そこでPhisonは影響がある可能性があるとされたSSDに累計4500時間以上、2200回以上のテストを実施しましたが、報告された不具合は再現できず、顧客やパートナーからも同様の不具合は報告されませんでした。
マイクロソフトも検証するが再現できず
マイクロソフトも詳細な調査結果、2025年8月にSNS上で話題になったドライブの故障とWindows Updateには関連性がなかったことを確認したと報告しています。マイクロソフトはWindowsの不具合についてはフィードバックHub経由で受け付けているため、今後も不具合があった場合はこちらから報告して欲しいとしています。
詳細な調査の結果、Microsoft は 2025 年 8 月の Windows セキュリティ更新プログラムと、SNS 上で報告されている種類のハードドライブ障害との間に関連性はないことを確認しました。通常通り、すべての Windows 更新プログラムのリリース後はフィードバックを継続的に監視し、今後の報告についても調査を行っていきます。
当サイトでもマイクロソフトに連絡を取りましたが、検証結果関連性の発見は出来なかったとのことです。
結論：ほぼ勘違いの可能性が高い
非常に大きな話題となったこの問題ですが、問題は広範囲なものではなく、誤解や誤情報が混ざって拡散されていた可能性が高いと思われます。もちろんWindows Updateは完璧なサービスだとはいいませんが、調査結果を見る限り関連性は薄いと思われます。
一方で検証は2バイト文字環境で行われなかったのではないかと推測している人もおり、日本語環境のWindows 11でなおかつ特定の環境でしか発生しなかった特殊な不具合である可能性もまだ残っているようです。
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wccftech.com
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