マイクロソフトのCEO、サティアナデラ氏は最近米国のテレビ番組CNBCに出演し、Xboxの今後や将来について話しました。議論の中には現在進行中のアクティビジョンブリザードの買収についても含まれています。
日本のXboxシェア拡大に役立つ
マイクロソフトCEOはアクティビジョンブリザードの買収について次のように話しています。
「もし彼ら(規制当局)が本当に真剣に競争について考えるなら、"多くの競争をもたらすのに役に立つのか"ということを本当に考えなければならないでしょう。考えてみてください、ゲームでより多くのお金を稼ぐ人は、ゲームを作ってもいない人がいるのです。そこに目を向けるべきかもしれません。」
おそらくゲームを作っていないのにゲームで稼ぐ人たちというのはストアの手数料で大金を稼いでいるAppleやGoogleのことを示唆しています。
「それから、コンソール市場に目を向けても、日本のコンソール市場におけるマイクロソフトのシェアを、おそらく誰かが質問して、『これはなぜだろう、(シェアが)小さいな、実際に(日本で)もっと競争を始めるべきかも』と言うべきものとして見るべきかもしれませんね。
ですから、規制当局が本当にゲーマーのためになるような、すべてのパブリッシャーのためになるようなアプローチをとってくれることを願っています」
Xboxは米国以外ではシェアをあまりとれておらず、その米国ですら3番手のポジションでいることが非常に多い状況でした。ゲーム業界での競争という視点で見れば、アクティビジョンブリザードの買収が健全なものであるという意見はまっとうなように見えます。
アクティビジョンブリザードは日本で価値があるのか
欧米では非常に高い人気を持つアクティビジョンブリザードですが、本当に日本でのシェア拡大に多大な貢献を行うことが出来るのでしょうか。
日本でもCall of Dutyやオーバーウォッチはある程度の人気がありますが、欧米ほど成功しているという印象はありません。またウォークラフトやスタークラフト、ディアブロといったブリザードを代表する名作ゲームも日本では欧米ほどの大ヒットを記録していませんでした。
日本でのシェアの拡大という視点で見ると、たとえゲームパスに入ったとしても日本の多くのゲーマーに魅力的に映るかといえば少し疑問を持つ部分ではあります。
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