Xboxの責任者フィルスペンサー氏は、社内で開発されていたストリーミング専用Xbox『Keystone』について再び話しました。前回はそれが単にプロトタイプであり、市場に出回るまでまだ数年の時間がかかる可能性が高いと述べていましたが、発売されなかった理由はほかにもあるようです。
コストが高すぎたため
フィルスペンサーはこのプロジェクトについて、The Verge’sDecoderポッドキャストを通してもう一度議論しました。フィルスペンサーは、この製品が99ドル~129ドルの間でリリースされるべきだと考えており、現時点ではこの価格で提供することは難しいようです。
「私たちが作ったゲーム機「Keystone」は、実際に作ってみると、私たちが望んでいたよりも高価なものでした。
しかし、Xbox Series Sが299ドルで、ホリデーシーズンにはプロモーションが行われ、Xbox Series Xがさらに高くなるとき、ストリーミング専用モデルが意味をなすためには、Sとの価格差はかなり大きくなければならないと思います。
具体的な価格は発表しませんが、99-129ドルなど、そのあたりの価格でないと意味がないと私は考えています。コントローラーについては、まだその域に達していません。私はその努力を愛しています。私の本棚にあるのは、チームが腕まくりをして、9ヵ月で作り上げたものだからです。そして、大勢の人がそれを家に持ち帰って、動いたんです。本当によく動いたんです。
でも、設計時のシリコンの選択によっては、私たちが望むような価格帯に到達できなかったんです。」
価格を抑えるのが難しい
Keystoneはクラウド専用のデバイスであり、以前の噂では簡単に動画などのアプリ以外はすべてXbox Cloud Gamingを通して提供されると報じられていました。
Amazon Fire TVなどのドングルデバイスは3000円~7000円程度の価格で売られていることを考えると、コストを下げるのは難しくないと考える人もいるかもしれません。しかしAmazon Fire TVでXbox Cloud Gamingが快適に動作しないことを考えると、これよりは少しスペックの高いハードウェアが必要になると思われます。
さらにゲームを遊ぶのにはコントローラーが必要になります。既存のXboxコントローラーの価格は8000円程度であるため、おそらくKeystoneとコントローラーをバンドルすると199ドルを超える価格になってしまったのではないでしょうか。こうなるとXbox Series Sと価格帯が近くなってしまい、存在意義を失ってしまいます。
いずれ様々なハードウェアの価格が下がればリリースできるかもしれませんが、Keystoneの夢はもう少し待つ必要がありそうです。
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Xbox boss wants to hit $99-$129 price point for its game streaming device | VGC
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