
マイクロソフトはMicrosoft AzureのPlayFab プラットフォームで、ゲーム向けのAPI、サービス、ツールなどを提供しています。今回新しくセーブデータに関する機能が発表されました。これにより、Xboxとのクロスセーブタイトルがより多く対応する可能性があります。
クロスセーブを簡単に実装できるように
マイクロソフトはゲーム開発者向けバックエンドサービス『PlayFab』で『PlayFab Game Save』を発表しました。これまでXboxとSteam間でセーブデータを共有できるタイトルはごく一部のタイトルに限られていました。特にAAAタイトルでは、プラットフォームに別々のゲームの進行状況を管理する必要があり、開発者にとっても負担になっていたとのこと。
PlayFab Game Saveは課題を解消するために設計されており、オンライン・オフラインの両方に対応、バージョン競合や依存関係の自動処理、地理認識型クラウドストレージによる高速同期を実現します。将来的にバージョンロールバック機能も実装予定です。
開発者にもプレイヤーにもメリット
開発者側は自前でクロスセーブ機能を実装、サーバーなどの管理する必要がなくなり、開発コストを軽減することができます。
プレイヤー側はXboxコンソールや他のプラットフォームとセーブデータの共有の対応タイトルが増え、シームレスに進行状況を同期出来るようになります。
そしてXbox向けにリリースされるゲームについては開発者は無料で利用できる予定です。(他のプラットフォームは後日公開)
Xboxエコシステム拡大が狙いか
マイクロソフトのプロダクトリードは、Adam Skewgar氏はハンドヘルドゲーミング急成長と、複数デバイスで遊ぶ熱心なゲーマー層が存在することが今回の機能追加の背景にあると説明しています。
新型携帯ハード『ROG Xbox Ally』の登場、そしてXboxエコシステムの拡大でクロスセーブ環境の整備は重要な差別化要素となりそうです。
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