2021年にXbox One、Xbox Series X|Sは最新のインターネットブラウザMicrosoft Edgeを提供することが発表され、同年9月にリリースされました。これは家庭用ゲーム機のインターネットブラウザーとしてはかなり高機能なものです。近年ゲーム機ではインターネットブラウザーを制限し、ユーザーが自由に使える形で提供しているハードはXboxだけとなりました。そんなインターネットブラウザーです。
Edgeには便利な機能がたくさんある
Xbox版Microsoft Edgeは、ChromiumベースでChromeと同じマウス&キーボードのサポート、画像をXboxダッシュボードの背景として設定する機能、そしても、PCやスマホのEdgeとの同期などの機能もサポートされています。そのため、PCやスマホのブックマークが常に同期されるなど便利な機能も充実しています。
テレビで使える便利なWebサービス
個人的に使っていて便利だと思ったのが、『動画を見れること』です。XboxにはNetflixやAmazonプライムといった主要な動画アプリがサポートされていますが、一方でXboxでリリースされていない動画サービスもあります。例えば『AbemaTV』や『ニコニコ動画』は現在Xboxアプリはありませんが、インターネットブラウザー上から見ることが出来ます。違法な動画コンテンツはおすすめしませんが、公式アプリでも見られない動画が見れるのはとても素晴らしいことです。
また『NVIDIA GeForce Now』も利用することが出来ます。これを使えば、Xboxに対応していないようなPCゲームもブラウザー上でクラウドを使ってプレイすることが出来ます。残念ながらソニーが関連するゲームタイトルについてはなぜかXbox上からは表示されないように制限されていますが、それでもXboxでリリースされていないようなPCゲームもプレイできるのは利点の1つです。そのほかにもコントローラーに対応したWebゲームもプレイできます。
Xbox版Edgeの不満点もある
不満点としては、『やや動作が不安定なこと』と『拡張機能が無効化されていること』、『ファイルのダウンロード・アップロードが出来ないこと』の3つです。Xboxはゲームを起動しながらアプリを起動できる設計であるため、アプリに十分なRAMやCPUが割り当てられておらずやや動作が不安定なことがあります。またChromiumの特徴である拡張機能も無効化されており、インストールできません。これは上記の理由とリンクしているものだと考えられ、RAMやCPUの割り当てが少ないため、拡張機能で動作が不安定になることを避けるためだと思われます。最後にファイルのダウンロード・アップロードが出来ないという点は個人的にはかなり不満な点の1つです。Xbox Oneの初期のMicrosoft Edgeでは、ファイルのダウンロードやアップロードが出来たため、Xboxで録画したクリップを直接YouTubeにアップロードしたり、OneDrive以外のクラウドストレージを利用するにも便利でした。これはおそらくMinecraft上のMODを利用するのに使われていたため、無効化されたものと思われます。
テレビでブラウザーが使えるのは最高だ!
PCのインターネットブラウザーには劣るものの、ゲーム機向けとしては十分すぎる機能を持ったXbox版Microsoft Edge。少しマイナーな機能ですが、他のゲーム機にはないXboxの魅力的な機能だと思います。XboxチームおよびMicrosoft Edgeチームは、過去数年にわたってXbox上でのインターネット体験を改善することに取り組んできました。これはとても素晴らしいことだと思います。