数週間前からFortniteのPS4版で一度でもゲームを起動した場合、Epicアカウントがロックされ他のゲームハードで起動できない問題が海外で話題を集めていますが、この問題にSIEのCEO、ショーンレイデン氏がEuro Gamerの取材にコメントしています。
「我々は多くの可能性を検討しています。 私たちはゲームコミュニティに理解され、受け入れられ、そして我々のビジネスをサポートするソリューションに到達すると確信しています」。
人気タイトルのクロスプレイ対応が議論のきっかけに
現在最もホットなバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のクロスプレイ対応、そして全世界で多くのプレイヤーを抱える「マインクラフト」の2タイトルが6月にXbox One、Nintendo Switch間のクロスプレイを実現しました。
ソニー、マイクロソフトは今までもパソコンとのクロスプレイは実現していましたが、直接的に競合する他のゲーム機とのクロスプレイは歴史的な出来事として注目を集めました。
しかしE3期間中に配信されたNintendo Switch版フォートナイトでは、PS4で一度でもログインしたアカウントはNintendo Switchでは利用できず、PS4とNintendo Switch、Xbox Oneとのクロスプレイも出来ないことから世界中で議論が巻き起こる事態となっています。
なぜクロスプレイが実現されないのか
PS4でクロスプレイが実現できない理由は単純にビジネス的な理由とされています。
PS Networkは現在最もアクティブユーザーが多いオンラインコミュニティの1つであり、これはPS4の最大の武器でもあります。
マルチプラットフォームで発売されるゲームの多くでPS4版売れる理由は、やはり”オンライン人口の多さ”で選ぶ人が多いのではないでしょうか。
しかしクロスプレイが実現すると、他の機種でプレイしてもオンライン人口が変わらないことになり、PS Networkを運営するソニーとしては自らの強みを捨てることになります。
アカウントリンク問題について
Epicアカウントのゲームの進行状況や課金データが共有できない問題については元ソニーオンラインエンターテイメント代表、John Smedley氏のTwitterよると「内部的なお金の問題。」とのこと。
一般的にゲーム内課金は、ゲーム販売会社とプラットフォームホルダーにお金が入りますが、クロスセーブ対応の場合課金した時のプラットフォームとゲーム会社にお金が入ることになります。
つまり、フォートナイトのNintendo Switch版で課金した場合、XboxでプレイしていたとしてもXbox Liveの収益にはならないことになります。
このことからEpicアカウントの紐付けが解禁されないのではないかとされています。
Fortnite式のクロスプレイはユーザーにとってデメリットはない
最後に、クロスプレイを実現に関する議論でよく言われる「マウスとキーボードの実力差問題」「新しいプラットフォームのユーザーが初心者狩りされる」といった問題ですがフォートナイトのクロスプレイは
この問題はそれほど気にしなくても良いと思います。
フォートナイトはシングルプレイ(野良)、または同一プラットフォームのパーティの場合、クロスプレイになりません。 つまりマッチングは別になります。
複数プラットフォームを跨いだパーティを組んだ場合のみ、クロスプラットフォームプレイが有効になるという仕様です。
(※例外的にPC版だけは常にクロスプラットフォームプレイが有効になっていますが、これはマウス&キーボードが最も有利だから問題ないと言うことでしょう)
なので普段一人で遊ぶときはマウスで遊ぶユーザーに基本的には遭遇しないことになりますし、PC等枠を超えたプレイヤーと遊びたい時だけクロスプレイが有効になります。
Epicアカウントを使ったフレンド、パーティ機能も使えるのでクロスプレイは非常に快適に行うことが出来ます。
同じゲームを遊ぶ仲間のコミュニティが分断されることは喜ばしいことではありませんし、私自身プラットフォーム毎で同じゲームを買うことが少なくないのでこの問題が良い方向に向かうことを期待しています。
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