WindowsPhone

WindowsPhoneが失敗した理由を考える。

いつもはMicrosoftの最新ニュースをお届けしていますが

たまにはちょっとネガティブな事を考えてみようと思い記事にしました。

今回は「WindowsPhone」が失敗した理由を考えてみましょう。

 

 

※この記事は筆者の記憶だけで書いた記事です。

特に裏を取ってるとかそういうワケではありません。

 

 

 

まずはコンセプト画像で違いを確認する

 

・WindowsPhone7

cap5ule_img_100907_02[1]

スタート、音楽+動画、People、ゲーム・・・

純正アプリで必要な物は

すべて実現可能というのがコンセプトでした。

 

・WindowsPhone8

Windows-Phone-8-2[1]

WindowsPhone7の時とは違い

他社アプリを強調するように配置。

 

 

コンセプトは素晴らしかったがまともに実現出来なかった

まずWindowsPhone7のコンセプトって何だったか覚えている人はいるのでしょうか。

元々「アプリという形にとらわれないスマートフォン」のようなものがコンセプトでした。

「6つのハブで、簡単にスムーズにすべてがつながる」

具体的には初期の「Messaging」や「People」ハブを思い出していただければわかると思います。

 

image

 

メッセージングというのはメッセージを管理する場所で

「SMS」や「MMS(eメール)」だけではなく

「Facebookメッセンジャー」、「WindowsLiveメッセンジャー」なども

統合してメッセージを送るときはここを押せばいいというシンプルな物でした。

 

またアプリという形ではなく「アドオン(拡張機能)」のような形で

どんどん機能追加し、メッセージアプリを広げられるという物でした。

 

ちなみにPeopleはFacebookとTwitterとの連動をし、

連絡先をみればその人が何をしているのか、

最後に何をつぶやいたのかなどを一目で見れて便利でした。

 

 

しかしこれらには問題点がありました。

まず1つは「セキュリティ上の問題」です。

 

だれもが純正アプリのデータを書き換えるようなものを

リリースできるようにしてしまうと確実に

スキミングするようなスパイウェアを作る人が出てきます。

 

企業向けのイメージのあるMicrosoftとしては

それは絶対にいけないことだったので

これらの機能はまともに拡張されずに終わりました。

 

つぎに「Microsoftだけでは対応できなかった」ことです。

 

PeopleにFacebook、Twitter、Linkedinなどが対応しており

米国内ではそれでOKだったかもしれませんが

当時日本ではFacebookは殆ど無名で

Mixiが使われていました。

 

このように北米とその他の地域の環境の差まで

Microsoftが対応しなくてはならず、

理想としていた機能が実現出来ませんでした。

 

またFacebookやTwitterAPIの変更などが多くなり

OSの機能としてアップデートするには荷が重く、

結局この機能は理想としていた形を実現できていませんでした。

 

アプリがないのも1つの売りだった

WindowsPhone7は必要な物は全部は言っており、

基本的に後からアプリを入れる必要はないというものでした。

なので他社スマホのようにスマホ中毒になることはありません。

 

 

WindowsPhone7のコマーシャル「Really」では

いかなる時もスマホを手放せない現代人を映し出し

「時間を大切に、 WindowsPhone」

と他社スマホを皮肉るCMとなっています。

 

WindowsPhone8から路線変更

この標準アプリを拡張していくスタイルは

WindowsPhone8から廃止されたように思います。

アプリの自由度が上がり、アプリラインナップも徐々に改善されていきます。

 

Nokia-Lumia-930-1a[1]

 

Lumia 930ではWindowsPhoneらしさを強調しつつも

他社製アプリをホーム画面に配置し、

アプリがそろっていることを強調する内容へと変わりました。

 

 

大手端末メーカーに逃げられた

初期のWindowsPhoneでは当時Androidで人気だった

サムスン、HTC、LGを揃えてハイエンド端末を

各社それぞれがリリースしていましたが、

想像以上に売れず結局逃げられてしまいました。

 

その結果WindowsPhone8では

Nokia1強のプラットフォームとなってしまい

他社が参入しにくい状況になりました。

 

Windows8の失敗によるメトロUIのイメージ低下

windows-8-metro[1]

Windows8ではタッチパネル、デスクトップ操作両方で操作しやすいUIを模索し

大胆にUIを変更していました。

特にWindowsPhoneで高評だったメトロUIをいれたのが大きかったでしょう。

 

しかしWindows8にメトロUIが入ったことで

スタイリッシュになり人気も爆発!・・・にはなりませんでした。

 

ライブタイルが設定されて以内アプリや

まともに機能しない物が多く「ただのデカいアイコン」、

中途半端にWindows7のUIを残したことで

スタイリッシュさは消え煩雑でわかりにくい物という印象を与えてしまっていました。

 

また何故か日本語環境ではWindowsPhoneで使われている

Yu gothic UIではなく従来のメイリオフォントが使われていたため

余計にださく感じる人も多かったと思います。

 

新世代Windows10Mobileでは他社のいいところを取り入れる

lumia-cityman-950xl-leak-720x480[1]

Microsoftはセキュリティを第一に置いているので

Androidのような自由なOSは真似することは出来ません。

 

しかし豊富なアプリや使いやすい機能など

いい部分を取り入れてブラッシュアップしようと

Microsoftは現在も様々な試みを行っているように思います。

 

Windows10 Mobileでどのような成長を遂げるのか

今から楽しみですね。

 

 

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Windows10Mobileに期待しましょう!

  • この記事を書いた人

のっそす(WPTeq運営)

WPTeqのメインライター兼管理人。 初めてパソコンを購入した際にWindows Meでトラブルに見舞われ、それ以降Windowsに関するさまざまな資料を読むようになる。 Zuneに惚れ込んで以来、Microsoft製品にハマる。 好きなピニャータはファッジホッグ。

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