
2019年のXbox Series X|Sがリリースされる前、フィルスペンサー氏は『デバイスを重視せず、プレイヤーに焦点を当てる』という言葉を残しています。あれから6年が立った2025年現在のXboxでも戦略は変わっていないように見えます。
プレイヤー体験を最優先に
フィルスペンサー氏は『好きなゲームを好きなデバイスで好きな人と遊ぶ』というビジョンを抱え、クロスプレイやクロスバイ、クロスプログレッションといった仕組みを重視したXboxを形作りました。それは単にハードウェアの販売台数やシェアを誇るのではなく、プレイヤーがどこで遊んでも同じ体験が得られることを目指したいたからです。
このタグラインを社内外で使っています。『遊びたいゲームを、遊びたい人と、遊びたいデバイスで遊ぶ』──それは“どこでも”と考えることができます。そして私たちはその理念に突き動かされています。
Xboxを買う理由を減らしているに対する回答
また近年よく言われる『Xboxはサードパーティになるのか?』『Xboxを買う理由を減らしている』に対してもこのインタビュー内で回答しています。
「いつも核心に戻ってきて『Xboxを買う必要を減らしている』と言われます。ですが実際には、人々がコンソールで遊ぶのは、ソファに座ってテレビでコントローラーを手にして遊ぶことを楽しんでいるからであり、それは個々のデバイスを売るというよりも体験的なものなのです。簡単に言えば:私たちはプレイヤーに焦点を当てていて、デバイスに焦点を当てているわけではありません。」
「Xboxがリビングにもたらす体験、互換性やクロスプレイといった要素に注力することは、ゲームが成長していく上で非常に重要だと考えています。だからこそ私たちはコンソールに注力し、Scarlett(後のXbox Series X & S)に多額の資金とリソースを投資しているのです。PCでも同じことです。」
「そして今日、人々は『サードパーティになるのか?』と言っています。意味はどうあれ、私たちがプラットフォーム企業であるという考えは変わりません。そのプラットフォームのインフラをどう成長させられるかを考えています。そして、世界で最も強力なコンソールを持ち、家庭に素晴らしいXboxがあることは、その重要な要素だと考えています。」
6年前のインタビューを見ても、現在の『This is Xbox』や『マルチプラットフォーム戦略』とぶれていないように感じます。Xboxがどこに向かおうとするのかはまだ分からない部分もありますが、本質的には変わっていないのかもしれません。
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