マイクロソフトの研究所『Microsoft Research』とXbox Game Studiosが開発した波形シミュレーションエンジン『Project Acoustics』バージョン2.0がリリースされました。
Project Acousticsとは
Project Acousticsは手動のゾーンマークアップやCPUに負担が集中するレイトレーシングを使用せずに複雑なシーンでのオクルージョン、障害物、ポータル、残響効果などの音に関するシミュレーションをモデル化することが出来ます。
すでに『Gears 5』や『Sea of Thieves』のような一部のゲームタイトルでこれをつかった空間オーディオが利用できます。
https://wpteq.org/xbox/post-60110/
バージョン2でさらに使いやすく
バージョン2.0はUnityやUnrealといったゲームエンジンと統合することが出来る新しいツールとしてリリースされています。
Unreal Engineでのアップデート
- ダイナミックオープン - ランタイムでのジオメトリの変化に対応
- アコースティックプローブボリューム
- Material override - ボリューム内のすべてのメッシュに音響材料を設定します。
- Material remap - ボリューム内のすべてのメッシュのマテリアル名を入れ替えます。
- Probe Spacing - ボリューム内のプローブの間隔を変更します。
- Acoustics runtime volume - ボリューム内の設計パラメータを更新します。
- Pinned probes - 独自のプローブを配置します。
Unityでのアップデート
Unityバージョンでは、以前のバージョンの半分にベイク時間が短縮され、多くのバグ修正やパフォーマンス向上が行われています。またUnity版のWwiseサポートも追加されています。
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