Xboxの看板ゲームタイトル、『Halo』の開発スタジオはHalo Studiosへと名前を変えるだけではなく、開発体制も大幅に変更することを明らかにしました。その1つが『Blam! Engine (Halo Engine)』および『Slipspace Engine』を廃止し、『Unreal Engine 5』を採用すると言うことです。
Slipspace Engineを捨てるわけ
Halo Studiosの開発者はレガシーなSlipspace EngineはHalo Infiniteで採用されましたが、様々な理由から今後は採用しないことになった理由を説明しています。
以前の『Halo』ゲームの作り方は、今後のゲームの作り方には必ずしも適していません。 ですから、私たちが交わした会話の一部は、チームがツールやエンジンを作るのではなく、ゲームを作ることに集中できるようにするにはどうすればいいかということでした。
Slipspaceのいくつかのコンポーネントは、25年近く前のものです、
343 は継続的に開発を行っていましたが、Epic が以前から開発している Unreal の中には、Slipspace では利用できない部分があり、それを再現しようとすると膨大な時間とリソースが必要になります。
またUnreal Engineは業界で人気のあるツールであること、そして新しいチームメンバーにとって学習曲線が少ないことから移行する大きな理由となりました。
Unrealに移行することで、シリーズをコレまでよりも遙かに迅速かつ有機的に成長できるとHalo Studiosは述べています。
Slipspace Engineはどういったものだったのか
https://www.youtube.com/watch?v=fzwddyOeiXo
2015年のHalo 5: Guardiansリリース後に開発がスタートしたこのエンジンは、E3 2018で初めてデモ映像が公開されました。これは何年にもわたるエンジン研究の集大成で、このSlipspace Engineが実現できるリアリティを示しました。ゲームエンジンはほぼ完全に新しい物ですが、一部古いBlam Engineの名残も残していたとのこと。
Xbox 2020 Games ShowcaseではHalo Infiniteのデモが行われましたが、全体的にグラフィックスのクオリティが低いことから、批判され、E3 2021ではビジュアルが全面的に強化された映像が公開されました。
このゲームエンジンで最も特筆すべき点は、従来のBlam! Engineでは出来なかった昼夜のサイクル表現が可能なリアルタイムの照明効果で、Halo Infiniteの広大なキャンペーンを表現するのに役立っています。
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