Xboxは他社プラットフォームでゲームを出すことで”学びたい”ようです。

Xboxは様々な点でユニークな戦略を打ち出していますが、中にはファンも驚くようなものもあります。例えば今回のXboxが発表した他社ゲーム機に4本のゲームをリリースするというのも驚いた方もいるかもしれません。Xboxのフィルスペンサー氏はその理由について説明しています。

Xboxにとって良いか悪いか確かめたい

ゲームプラットフォームを運営するゲーム会社が、他社プラットフォームでゲームをリリースするというのはあまり例がないことです。マイクロソフトは「Minecraft」や「Call of Duty」などの多くのゲームを他社プラットフォームでもリリースしていますが、それらのゲームの多くは買収前から他社で展開されていたものであり、Xboxで独占的に販売されていたものではありませんでした。

The Vergeの取材の中で、フィルスペンサー氏はXboxにとってメリットがあるのか、それともXboxにとって悪い影響があり、他のプラットフォームがXboxの成長を妨げようとするようであれば、サポートの方法をもっと慎重に考えなくてはならないともコメントしました。

The Verge「FTC対マイクロソフトの裁判であなたが述べたことに戻りたいと思います。あなたは、Xboxのゲームをプレイステーションに置くことは、ソニーがその取引から得られる収益の30％を、基本的にXboxを殺す、あるいはXboxをある意味で弱体化させるために使うことを意味すると証言しました。それなら、なぜそのプラットフォームでもっとゲームをやりたいのですか？」

フィルスペンサー「だから4つもやっているのかもしれない（笑）。他のプラットフォームとのパートナーシップについて学ぶつもりだ。そしてプレイヤーたちとの関係についても学ぶつもりだ。もし、ゲーマーのいる他のプラットフォームを利用することができ、そのゲーマーの中にはPCではプレイしたくない、Xboxではプレイしたくないという人もいるかもしれませんが、それが私たちのビジネスの成長につながるのであれば、それは素晴らしいことだと思います。その結果、他のプラットフォームがXboxプラットフォームに対する懲罰的なものとなり、私たちの成長を制限しようとするのであれば、私たちは他のプラットフォームのサポート方法についてもっと慎重に考えなければならないでしょう。」

今後どうなるかはやってみないとわからない

Xboxはまずは4本のゲームに限定して他社プラットフォームでもリリースする予定です。マイクロソフトはこのリリースを通して、プレイヤーがどう反応するのか、そしてゲームにとって良いものになるのかどうかを確認し、今後もこの取り組みを続けていくのかどうかを決めるということになるようです。

もしもXboxに触れたことがない人が、他社プラットフォームでゲームに触れてXboxに興味を持つ機会になるとすれば、素晴らしいことではないでしょうか。

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