マイクロソフトによるアクティビジョンブリザード買収の仮差し止め請求をFTCが失敗したばかりですが、英国の競争市場庁(CMA)は法廷闘争を一時停止することに合意したと発表しました。今後Xboxがこの取引に新たな提案を行うことで、懸念点を解消していく予定とのことです。
焦点は再び英国へ
マイクロソフトのブラッドスミス氏はCMAのためにどのように取引を修正するか検討を始めたとして声明を発表しました。CMAは現在の殆どのクラウドプラットフォームで10年契約を結びアクティビジョンブリザードやマイクロソフトベセスダのゲームを提供するという契約では満足していないとしており、クラウドプラットフォームの懸念を解消するものとみられています。
本日の米国での判決を受けて、我々の焦点は英国に戻ります。CMAの懸念には最終的には同意できないが、CMAが受け入れられるような形でその懸念に対処するため、どのように取引を修正するかを検討している。
これらの提案の作業を優先させるため、マイクロソフトとアクティビジョンは、英国での訴訟停止が公益にかなうということでCMAと合意し、その旨を競争上訴裁判所に共同で提出した
またCMA側も次のように声明を出しています。
最終報告書に記載された懸念に対処する形で取引を再編するためのマイクロソフトからのいかなる提案も検討する用意がある。
https://twitter.com/BradSmi/status/1678796043545350144
アクティビジョンブリザード買収成立に期待
米FTCが仮差し止めに失敗したことで、残る大きな懸念は英国のみとなりました。
現在日本、EU、中国などの主要約40か国でマイクロソフトによるアクティビジョンブリザード買収は承認されています。
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