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Call of DutyがXboxとPSで完全に同等ではない場合、深刻なダメージを受けることをジムライアンは懸念。

英国CMAはマイクロソフトによるアクティビジョンブリザードの買収の影響について、「もはや懸念はない」と発表し、ソニーはそれについて「前例がなく、不合理」と非難しています。またプレイステーションのSIEを率いるジムライアン氏は、Call of Dutyの同等性の必要性についても語っています。

PlayStationとXboxで同等であることが必要

https://www.youtube.com/watch?v=Q0ASMWXwKyg

ソニーは先日Remedies Hearingの中でCall of DutyのXboxとプレイステーションの同等性が必要であることについて語りました。

プレイステーションでの価格、性能、プレイの質の低下や発売の遅れは、SIEの評判を急速に低下させ、エンゲージメントやプレイヤーの喪失を招くことになる。

SIEのCEOであるジム・ライアンが救済措置公聴会でCMAに説明したように、もしプレイステーションが『コール オブ デューティ』の劣化版を受け取った場合、「当社の評判に深刻なダメージを与えることになる。ゲーマーはこぞって当社のプラットフォームから離れ、ネットワーク効果によって問題はさらに深刻化するでしょう。当社のビジネスは決して回復しないだろう」

またこのセクションでは「Call of Dutyに対するプレイヤーの期待」そして「Digital Foundryによるゲーム分析が、ゲーム機を決定するのに非常に影響がある」ということまで言及されています。従って劣化版があれば、それは契約違反になる可能性があるとのことです。

現在はプレイステーション版が”有利なバージョン”

コールオブデューティについては現時点では「プレイステーション版が常に有利なバージョン」として発売されてきました。「一部ゲームモードを1年間PlayStation独占」「独占ダブルXPキャンペーン」「ゲームを有利に進めるための追加の武器スロット」など様々な特典がここ数年のCall of Dutyでは展開されてきました。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』(2019年)
- この作品では、Spec Ops(スペシャルオペレーションズ)という協力プレイモードの中で、Survival(サバイバル)というモードが1年間PS4向けに独占配信されました。このモードでは、最大4人のプレイヤーが無限に押し寄せる敵の波に耐えることができます。また、限定チャレンジも提供されていました。
- 『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』(2020年)
- この作品では、Zombies(ゾンビ)という協力プレイモードの中で、Onslaught(オンスロート)というモードがPS4/PS5向けに1年間独占配信されました。このモードでは、2人のプレイヤーがマルチプレイモードのマップを舞台に、異常事態の調査をしながら無数のゾンビと戦います。また、PS4/PS5ユーザーは週末のXPが2倍になったり、ロードアウトスロットが追加されたりする特典も受けられました。
- 『コール オブ デューティ ヴァンガード』(2021年)
- この作品では、Zombiesという協力プレイモードの中で、Der Anfang(デア・アンファング)というモードがPS4/PS5向けに独占配信される予定です。このモードでは、4人のプレイヤーが第二次世界大戦時代のドイツで起きた異常事態の謎を解きながらゾンビと戦います。また、PS4/PS5ユーザーはマルチプレイモードやキャンペーンモードで使える特別な武器やスキンなどの報酬も得られます。ティアスキップ、カスタムロードアウトスロット2つ、毎月XPボーナス2倍が24時間、パーティでの武器XPボーナス25%アップといった内容です。

一方でマイクロソフトもXbox 360中期~Xbox Oneの初期まではCall of Dutyと契約を結んでおり、追加マップDLCが3週間WindowsとXboxで先行配信されるといった内容でした。

もしもジムライアン氏がCall of Dutyが同等でないのはフェアではないと考えているのであれば、現在行っているプレイステーションのCall of Dutyの同等性が守られていない状況についてもフェアな状況ではないといえるのではないでしょうか。

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