マイクロソフトはゲームのサブスクリプションサービス、「Xbox Game Pass」を提供しています。このサービスはユーザーから見ると安価な価格で最新ゲームも楽しめる夢のようなサービスであるという側面がありますが、市場調査会社DFC Intelligenceはゲームパスが収益に貢献していないと指摘しています。
ゲームパスは貢献していない
市場調査会社DFC Intelligenceは2023年度第2四半期の決算で、Xboxハードウェアの売上が前年比13%減、コンテンツサービスが12%減というデータからゲームパスはハードウェアの売上に貢献しないと指摘しています。ゲームパスの加入者は増える一方で、Xboxコンソールが売れないのは問題があると説明しました。
またゲームパスでゲームを提供しすぎることで、本来製品版で得れるはずだった収益を手放すことになると分析し、DFCは持続可能性の観点からゲームパスに問題があるとしています。
ゲームパスはゲーム機だけではない
Xbox Game Passの複数のプランを見てもわかるようにXboxはゲーム機だけのものではありません。Xbox Series X|S、Xbox Oneだけではなく、Windows PC、クラウドを通して他社のOSやスマートフォン、タブレットでも動作します。このことからXbox Game Passは必ずしもゲーム機を売り込むためのサブスクリプションサービスではないと考えられます。
また昨年のゲーム機やサービスの売上減少にはファーストパーティタイトルの不足の影響が大きいものと見られています。昨年は本来発売されるはずだったスターフィールドやレッドフォールが延期し、一昨年のように多くの大型ファーストパーティタイトルが発売されなかったことが大きな影響を及ぼしていると見られています。
ゲームパスについては公開されていないデータも多いため、マイクロソフトがどのような収益を得ているのかは不明瞭な部分も多いのが現状です。しかし昨年のような大作タイトルが少ない特殊な年を例に考えるのは少しXbox Game Pass全体を考えるのには不向きかもしれません。
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