Xbox Game Studiosのボス、品質保証チームを将来的にAIに置き換えしたいと語る。

品質保証はゲームにとって非常に重要な役割を果たすチームです。一方過酷な労働環境としてアクティビジョンブリザードのような会社でも度々非難の的になることがあります。

QAチームとは

QA（Quality Assurance）とは品質保証のことです。開発者が作成したものに対して、品質保証担当が本番環境で意図した通りに正常に動作するかのテストと修正を繰り返し、最終的に消費者に届けることが出来る品質にするというものです。

発売した際のゲームがバグだらけだったり、ゲームとしての作りが粗いとどんなに大金がかかった大作タイトルでもユーザーから良い評判は得られません。そのためQAチームは非常に重要な役割を担っています。

QAチームをAIに置き換えたい

XboxのMatt Booty氏は、QAチームの仕事をAIに置き換えるという案を語りました。

「私たちが行っている作業のいくつかは、コンテンツを作るスピードに追いついていません」「大作ゲームが登場する度に、ゲーム全体をテストする必要があります。　私の夢は、現在AI・マシンラーニングの分野で起こっていることで、人々はAIを使用して画像を生産しています。私がAI開発者にいつもいうのは”AIを使ってゲームをテストする方法を見つけてください”。」と語りました。

「クラウドでゲームのインスタンスを1万個起動し、1万のゲームを実行し、AIボットが一晩中そのゲームのテストプレイを行い、朝にはレポートを届けてくれる。それは変革的なことです。」

QAチームはとっても大変

過去数年間でQAチームは低賃金で過酷な労働を強いられていると話しており、例えばアクティビジョンブリザードのRaven Software QAチームはCall of Dutyの開発が激務であり、2021年12月からストライキやデモも行われていました。また元任天堂オブアメリカのQAチームに所属していた従業員も当時のことを”悪夢だった”と語っています。

龍が如くチームは既にやっている？

AIでデバッグをするというほどスマートな作業ではないかもしれませんが、龍が如くの開発ではデバッグ作業の一部を自動化することに成功しています。このような作業をより多くのジャンルの多くのゲームで行えるようになれば、QAチームの負担は減り、ゲームのリリースペースは改善できるのかも知れませんね。

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