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「VRS 2.0」を発表、Xbox Series X|Sのパフォーマンスをさらに改善。

マイクロソフトは先日Microsoft Game Stackイベントにて改良されたVRS 2.0を発表しました。この新しいテクノロジーを使用すると、Xbox Series X|Sでさらに様々なパフォーマンスの改善を期待出来ます。

そもそもVRSとは何なのか?

VRSとはヴァリアブルレートシェーデイング(可変レートシェーデング)の略称です。これを使用すると開発者がより効率的にGPUを使用することが出来ます。

3D空間の世界ではシェーディングと呼ばれる光に対して陰影をつける処理が行われます。これはGPUグラフィックスに大きく影響する処理ですが、GPUへの負荷も高い処理となっています。

VRSを使用するようにすると、自動的に視覚的影響が大きい部分に処理を集中し、逆に視覚的影響が少ない部分への処理を減らすことでゲームのパフォーマンスを向上させるというAPIです。

VRS 2.0でパフォーマンスが飛躍的に上がる

今回Microsoft Game Stackイベントでは、マイクロソフト社内で行われたテストでDOOM EternalとGears 5の2タイトルでNaniteのパフォーマンスが33%向上したとのこと。つまり新しいVRS 2.0テクノロジーではより早くより複雑なオブジェクトを表示できます。

また別のシーンのテストでは、Xbox Series X|Sで4K解像度で描写する昼夜のサイクルのシーンで、長い影をレンダリングする夜明けや夕暮れのシーンで平均で約45%のパフォーマンスブースト効果があったとのこと。

https://www.youtube.com/watch?v=pPyN9r5QNbs

VRS 2.0で期待されること

VRS 2.0はまだはじまったばかりです。理論的には、リッチなグラフィックスを持つ最新ゲームタイトルでより高い解像度とフレームレートを維持したまま様々な表現が可能になります。どのようなタイトルで採用されるかはわかりませんが、id softwareやThe Coalitionのようなリアルなグラフィックスに定評があるマイクロソフトのスタジオが開発する次回作ではおそらく活用されるものと思われます。

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