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元プレイステーション責任者がXbox Game Passのビジネスモデルを懸念。

ソニーがXbox Game Passに対して持続可能なモデルではないと語ったのは今回だけではありません。以前現在プレイステーションを率いるジムライアンがファーストパーティタイトルをサブスクリプションにいれることは意味がないし、持続可能なモデルではないと話していました。最近では元プレイステーションヘッドのショーンレイデンが似た意見を共有しています。

元PSスタジオヘッドのゲームパスに対する考え

クラウドゲームはまだ機能するビジネスモデルではない

元プレイステーションスタジオヘッドのショーンレイデンはGamesindustry.bizの取材に対してXbox Game Passに懐疑的な見方を持っていることを話しました。例えば、マイクロソフトが掲げる最終的に2億5000万人以上のプレイヤーにクラウドとゲーム機などを通してゲームを提供するという夢については、まだ機能するビジネスモデルがないとコメントします。

「人々がゲーム機を買うのはリビングルームにもっと鉄やプラスチックを置きたいからではありません。人々がゲーム機を買うのはコンテンツへのアクセスを求めているからなのです。もし、ゲーム機を持たずにコンテンツを家庭に届ける方法があれば、確かにそうですね。誰もが何らかの形でストリーミングソリューションを持っています。そのほとんどは、きちんとしたインターネット接続があるかどうかで制限されています。そして、それに適したビジネスモデルはまだ構築されていません」

AAAタイトルの投資を回収することは難しい

またレイデン氏はゲームパスへの投資を回収することが出来るのは、難しいと推測しています。月額9.99ドルでプレイできるサブスクリプションサービスが1億2000万ドルのゲームの資金を回収するのは難しいとコメントしています。またレイデン氏はPS5の主要タイトルは今後数年で2億ドルを超える開発費がかかると指摘しています。

「投資を回収するためには、5億人の加入者が必要です。だからこそ、今は赤字覚悟でその数を増やす努力が必要なのです。しかし、2億5,000万台のゲーム機があるだけでは、5億人の加入者を獲得することはできません。では、どうやってその差を埋めるのか?まだ誰もそれを理解していない。」

マイクロソフトは”ゲームパス専用ゲーム”をリリースしていない

ショーンレイデン氏はAAAタイトルをサブスクリプションサービスで提供した場合、収益が回収できないと主張しましたが、実際にはXbox Game Studiosのタイトルはサブスクリプションサービスでのみ提供されているわけではありません。

今後リリースされるタイトルも買い切りバージョンも販売されており、一部のユーザーは買い切りの従来通りゲームを手に入れることを好んでいます。

実際Steamの売り上げチャートを見てみると、「Halo: The Master Chief Collection」や「Sea of Thieves」「エルダースクロールズオンライン」のようなゲームがランキング上位でよく見かけます。このことからも買い切り版でも収益が上げられており、現時点ではサブスクリプションサービス専用ゲームは計画されていないことから、上記のショーンレイデン氏の主張は視点が狭いような印象を受けます。

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