最新の機械学習テクノロジーを使い、画像認識からゲームの操作をAIが支援することで、ゲーム上でチート検出が出来ないチートソフトウェア『User Vision Pro』が先日発表され注目を集めていましたが、開発中止が発表されました。
アクティビジョンが動いた
『コールオブデューティ』シリーズの販売元として知られるアクティビジョンは、User Vision ProのYouTube動画を削除するように動いていました。その後、このチートソフトウェアの開発元であるUser Vision Proが開発中止を明らかにしました。
開発元のUser 101の発表では『Activision Publishing Incの要請により、ゲームの悪用に使用できるソフトウェアの開発やアクセスの提供を停止する』としています。
悪用されることは意図していない
一方でこのチートツールについては、悪用されることは意図していなかったとコメントしています。
「私の意図は決して違法行為ではありませんでした。このプロジェクトに大きな注目を集めたビデオの最後には、『近日公開』と書かれていました。このソフトウェアは公開されていません」とUser101社は、懸念を抱いている現在の競技プレイヤーや企業に対して保証しています。
不正行為に関するビデオを使ってソフトウェアを公開したにもかかわらず、User101社は自分たちが悪い人間ばかりではないことを示したかったようで、声明の中で「この種の技術には他にも実際の補助的な利点があります。例えば、ウェブカメラを自分に向けることで、手足を使わずに動きをコントロールすることができます」と述べています。
機械学習技術とウェブカメラがアクセシビリティの向上に利用できるというUser101の意見は紛れもなく正しいのですが、チートツールをしてUser Vision Proとその技術を紹介するのは、最良の方法とは言い難いでしょう。
その可能性に関わらず、User101は 「残念ながら、悪影響を及ぼす可能性があるため、これ以上の開発は行わない 」と発表しました。
https://twitter.com/AntiCheatPD/status/1412024189561851904
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