マイクロソフトはGameStack Liveイベントで最新のゲームテクノロジーであるDX12 Agility SDK、Xbox Velocity Architectureの最新情報など開発者向けの情報を公開しました。
ゲームは次世代ゲーム機でリッチなコンテンツを提供するために効率を上げるものから、未来のゲームのための素晴らしいテクノロジーもあります。『Azure Speechサービス』もゲームプレイと次世代アクセシビリティを引き上げる機能の1つです。
Azure Speechについて
これはMicrosoftが開発しているニューラルボイス機能で、次世代のテキスト読み上げ機能のようなものです。一般的にAmazon EchoやGoogle Home、Siriなどのスマートスピーカーなどで使われている音声は驚くほどロボットのような話し方をします。マイクロソフトは人間的に聞こえるAI音声読み上げに取り組んでおり、一般にはエンタープライズを対象にしているもののビデオゲーム用も視野に開発をしているとのこと。
ニューラルボイスの利点
ゲームで使われた場合考えられる利点の1つは、アクセシビリティでのテキストの読み上げとその逆です。Sea of Thievesではすでに実験的に音声をテキストに変換したり、ボイスチャットを翻訳するような技術にAzureが使用されています。しかし将来より高度なものになった場合、視覚障害者や聴覚障害者を助けるための手助けになるかもしれません。
もうひとつの利点は、予算が少ないゲームタイトルでRPGの大量のNPCにボイスを追加することが出来るというものです。実際マイクロソフトはAzure Speech Servicesを使用してMicrosoft Flight Simulatorの無線音声の一部を作成しました。
Microsoft Flight Simulatorが3万7000以上の空港、動的なシナリオを備えていることを考えるとAIスピーチ技術による費用対効果が高いことがわかります。
未来ではゲームキャラが名前を呼ぶかも
マイクロソフトはこの技術を使う例として、セリフの流れに影響を与えることなく、ゲームで設定したキャラクター名を会話に自然に組み込むことが出来る機能を明らかにしました。
例えばフォールアウト4で登場するロボット、コズワースは主要なキャラクター名のリストから名前を選択できますが、変わった名前の場合はゲームで呼ばれることは出来ません。
将来のゲームでは単に『面影』や『ドラゴンボーン』のようなニックネームで呼ばれることなく、設定したキャラクターネームで呼んでくれるかもしれません。
音声テクノロジーへの投資
マイクロソフトは最近Appleの音声アシスタントSiriにエンジンや技術を提供するAIスピーチ会社Nuanceを買収しました。マイクロソフトが提供する音声アシスタントのCortanaがあまり人気がないにもかかわらず、マイクロソフトはAI音声の分野でチャンスがあると考えているようです。
Azure Speech Servicesは、現在Azure Cognitive Servicesプラットフォームとしてすべてのプラットフォームで利用出来ます。
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