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あの「Waves」がHalo 3に組み込まれるらしい!オーディオの構造が一新。

Halo 3は現在Windows PC向けに移植作業が進められていますが、オーディオに関してはかなり手の入った改善が行われることが明らかになりました。その中でDTMのプロの現場のマスタリング作業では必須のプラグインのひとつ、「Waves」があらたにゲームに組み込まれていることが明らかになりました。

 

従来のHalo 3とHalo ReachのMCCオーディオ

Halo 3とHalo Reachのオーディオでは問題が多くありました。レガシーなHalo 3やHalo Reachのオーディオシステムは、WWiseやFMod Studioなどのゲームでは定番の高レベルサウンドミドルウェアよりも古いXAudio上に直接作られました。(XAudio 2以前の低レベルAPI)

このレガシーオーディオではリアルタイムDSP処理を上記の一連のサブミックスボイスを通じてルーティングされていました。

 

新しいHalo 3とHalo ReachのMCCオーディオ

新しいマスターチーフコレクションでは、Wavesとの提携を行いました。これはもちろんオーディオ拡張子のWavとは異なり、会社名でありブランド名の「Waves」を示します。元々Xbox 360のHalo 3ではBungieとWavesが特殊契約を行い、Xbox 360用Wavesを独自実装されていました。

 

追加プラグイン

LPF:ローパスフィルター

BPF:バンドパスフィルター

Waves Qn:イコライザー、特定の周波数範囲のサウンドを変更します

Waves L360:サラウンドリミッター、ミックス全体のバランスをとります

 

 

しかしXbox Oneでは残念ながらWaves DSPが動作するバージョンがなかったため、他のDSPを配置してその効果をシミュレーションしていました。これは一部のケース(LPF/BPF)ではある程度成功していましたが、他のコンポーネント(L360/Final Mix)では成功していませんでした。

マスターチーフコレクションでHalo 3を再び移植する際に、Wavesの使用をもう一度試みることをしました。Formosaの仲間達とXbox Advanced Tools Group、Wavesとの協力関係を構築し、元々使用されていたDSPコードベースをWindows 10 64bit及びXbox Oneにネイティブで移植することに成功しました。適切なDSPを配置することは、ゲームの全体的なサウンドの対抗に対処するための重要なステップでした。

 

XAUDIO 2.9への移行

Xbox Oneへの移行に伴い、Xbox 360に存在したXAudio 1のコードベース全体をXAudio 2に移行する必要がありました。Windows 7との互換性を考慮するとXAudio 2.7のみが利用可能でした。残念ながらXAudio 2.7はデバイスの切り替えやソースの音声停止(移行時にオーディオポップの発生)があり、不安定でした。マイクロソフトはXAudio 2.9のバージョンをダウンレベルプラットフォームで利用出来るように改善したため、MCCはXaudio 2.9に移行します。これによりオーディオデバイスの変更やアーティファクト(クリックやポップ)が少なくなり、ゲームプレイが安定します。

 

追加のサウンド・素材

Halo 3 DLCマップを共通のマスターチーフコレクションに統合したことで、一部のマテリアルとソースオーディオが失われました。またこれにより望ましくない動作が発生しました。(ヘレティックの汚い足音、ゴーストタウンのフェンスサウンドの欠落)。このアップグレードにより、これらの問題がかなり改善されます。

 

ヘイロー:マスターチーフコレクション

ゲームについて

新たにリマスター化された Halo 2: Anniversary を含む 4 作すべての Halo ゲームが Xbox One X で 4K UHD と HDR 対応*となりました。

Xboxストアで見る(Xbox One版)

MSストア版(PC)

Steam版(PC)

ヘイロー攻略情報

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