科学者と作った音、Gears of War4には画期的な最新テクノロジー満載のサウンドエンジンが搭載されている！

マイクロソフトの新しいGears of Warではたとえば廊下や大聖堂にいるとき、現実的な反響音をユーザーは感じることが出来ます。

これはゲーム内で作成された仮想環境に対応し、リアルなサウンドを作成します。　これはトリトンと呼ばれる驚くべき新しいサウンドエンジンによって生まれている物です。

MSの研究所から生まれた新しいサウンドテクノロジー

この｢トリトン｣と呼ばれる技術は、各材質の正確なリバーブ特性を持つボクセルマップを作成し、サウンドスケープにリアルなエコー、反射効果を適用します。　たとえばレンガの壁と木材の音の響きの違いなどが事前に計算されリアルタイムにゲームに反映されます。

これはMicrosoft Researchに所属する研究者Nikunj Raghuvanshi氏とJohn Snyder氏の｢ParametricWaveField｣の理論に基づく物とのこと。

単に距離や場所、障害物に基づいて音にエフェクトをかける従来のゲームで採用されていたサウンドエフェクトとは大きく異なります。

多くのゲームでは単に場所によって音の大きさやリバーブの深さが調整されるだけであったため反射が不自然でプレイヤーを混乱させ、距離を正しくつかむことが出来ませんでした。　しかし今回のトリトンではオーディオのレベルを調整するだけではなく、シミュレートされた材質と周囲の音響特性を考慮するため、洞窟の壁や寂れた病院などでは全く異なる音が生まれます。

｢トリトンによって生まれたサウンドの音の遮りや反射は実際にマップに基づいているのでプレイヤーに本当に正確な情報を伝えることが出来る｣とギアーズオブウォー4のオーディオディレクターであるジョンモーガン氏は語っています。

｢多くの人は私は今廊下を歩いているのに、何故バスルームにいるような派手な反響音がするの？と疑問を持っていました。　その間違いに気づきました｣とモーガン氏は語ります。

｢バイオショックではどんなときでも銃声は同じように聞こえます。しかしギアーズオブウォー4の大聖堂の中央ではまったく異なる音が響きます。　何故かというと天井が高いからです。　大したことがないように聞こえるかもしれませんが、実際のゲームでは大きな違いが生まれています。特にあなたがゲームや現実で何千発も銃を撃っていればなおさら気づくでしょう。｣

｢それはリロードする音ですか？　武器はどこにありますか？　空間の音でしょうか？あるいはその空間の音響特性によって生まれた音でしょうか？　ギアーズをプレイすれば人々はすぐに気づくでしょう。｣

特にこの技術はギアーズオブウォー4のゲーム冒頭で意識的に効果が使われており、ロボットの警備隊や寂れた町に流れ込む風の音、石畳に転がる葉のサウンドなどオープンスペースにおいても大きな効果があるようです。

このテクノロジーはMicrosoftによって出資され開発された物ですが、Unreal EngineとサードパーティのWWiseオーディオツールセットのために特別に開発されました。　そのため別のUnreal Engineのゲームタイトルで動作させるのは比較的簡単とのことです。