サラウンドテクノロジーといえば、ドルビーラボトリーズのものが一般的です。 米国に本社を構えるこの企業は、映画やテレビなどで音響テクノロジーを提供しています。
ドルビーアトモスとは?
ドルビーアトモスとは、立体的な音場が得られるサラウンドテクノロジーです。 これを使うと、従来のサラウンドの「囲まれているようなサラウンド」に上下の要素が加わり、まるでそこにいるかのような没入感のあるサウンドが実現します。
現在は一部の大型映画館や高級スピーカーなどに搭載されているこの技術ですが、Xbox OneやXbox Series X、一部のテレビやスマートフォンなどにもこれをベースにしたものが採用されています。
ドルビー社のコメント
32個のオブジェクトに制限されているというサーニーの主張について
PS5の発表会でマークサーニー氏から語られた「ドルビーアトモスは32個までのオブジェクトにしか音を割り当てられない」という発言について、ドルビーラボトリーズは開発者用ブログを更新し否定しました。 ドルビーによると、ドルビーアトモスは数百の同時オブジェクトをサポートしています。 またドルビーアトモス対応ゲームについても開発者からの意見を取り入れて改良しているとしています。
一方で多すぎるアクティブオブジェクトについては混乱するサウンドスケープが作成される可能性があるため、もし大量のアクティブオブジェクトを設置するのであれば開発者は不必要な時間と労力を調整作業に行う必要があるため効果的ではないとのこと。
そのためドルビーアトモスはベッドオーディオとオブジェクトオーディオをブレンドすることで次世代のミックスを作成することを推奨しています。 「より多くはいいとは限らない」とアドバイスしています。
PS5の3Dオーディオについて
PS5ではテンペストエンジンと呼ばれる3Dオーディオテクノロジーが採用されていますが、ドルビーはこれについて「3Dオーディオを提供するソニーの行動は刺激的」であるとコメントしています。 また「ゲーム向けドルビーアトモスを数年前に始めた時のことを思い出させてくれた」としています。
ドルビー社はまたドルビーアトモスについてはすでに幅広い製品で採用されており、テレビ、AVR、サウンドバー、スマートフォン、PC、ゲーム機(Xbox One)、ヘッドセットなど様々な製品で利用できるとしています。 ドルビーアトモスを始めるのは最低15ドルから始められます。
ソニーのテンペスト 3D オーディオ のドルビーへの影響について
マイクロソフトがWindows 10とXbox Oneで始めたWindows Sonic Spatial Audio Platformと同様に、オーディオ開発者はPS5でも強力なオーディオプラットフォームがあることを喜べるようになるとしています。
Xbox Series Xでも引き続き対応するドルビーアトモス
Xbox OneではWindows Sonic、ドルビーアトモス、DTS:Xという3つの3Dオーディオをサポートしており、一般的なヘッドフォンをすぐに空間オーディオに対応させることが可能です。
普通のテレビやスピーカーが3Dオーディオになるテクノロジーについても昨年のGDC2019で発表されており、Xbox Oneで対応することがアナウンスされていました。 そのためXbox Series Xでも対応するものと思われます。
ドルビーアトモスをXboxで開発する場合の詳しい解説はドルビーのYouTubeをご確認ください。
Xbox Series Xのオーディオ専用ユニットについてはこちらでご紹介しております。
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